高岡で、飲んで食べて、大勢の人と話しました。母が生まれ育った地が高岡で、母方のルーツは全て高岡か高岡周辺なので、私の血の半分は高岡製です。そして4人の祖父母の中で、気質的には高岡の祖父が私の要素のほぼ全てのように思っています。こう説明すると、高岡の人はとても優しく歓待してくれたので、あ、ここは私のふるさとの一つなんだと、とても強く感じました。今までの一生の中で、もっとも強くそう感じました。理由は明らかに二つあり、今までは高岡の親戚としか話したことがなかったのに、今回は高岡の大勢の方と話したので、親戚を通して町を感じるのではなく、直接町に触れたから、そしてもう一つは今回大勢の人と一緒に高岡に行ったのですが、その中で私が一番高岡に近かったから、だと思われます。食べ物よりも気候よりも、人に一番土地柄が出るのは、当たり前のことですね。自分は東京周辺で生まれ育ったので、ふるさとはないと思っていたのですが、歴然とあることに気が付きました。本当にいい経験でした。
ふるさとを大切にしていきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。