今日は節分です。冬の終わりです。そして明日は春立つ日。従来は、立春・立夏・立秋・立冬、全ての前日を節分と云ったそうですが、江戸時代以降は主に立春の前日を指すようになったようです。節分以外にも、重陽の日、即ち3月3日、5月5日のような日は、最大陽数である9が重なる日まで、全て節供となっていた訳ですから、昔の人は、ほぼ毎月のように"節"の日、流れを切り替えてお祓いをすることをいかに大切にしてきたかが偲ばれます。天候とか、疫病とか、自分達の力ではなんともし難いものに命が左右されることが多かったのでしょう。しかし同時に、豆を食べたり、薬草であるよもぎ餅を食べたり(これは桃の節供の時)、自らの努力でこれら外的環境に闘うことも忘れませんでした。温故知新。基本的に社会の森羅万象の起こり方や人間の心身の動き方は、古の時代も現代もさほど変わりません。しっかりと頭を使いながら、歩んでいくことが大切ですね。