今年もやってきました、納会。今年も色々なことがありました。毎年色んなことがあるのですが、今年は例年にも増してイベントが多かったように感じます。しかしそれも気の持ちよう次第かも知れません。
納会から発会までの休みは大晦日と三箇日の4日間ですが、案外この期間に大きな出来事が起きることもあります。23年前の納会の日には、日銀は公定歩合を5%から4.5%に引き下げましたし、日本が年末年始でお休みの間に、ドル円が10%以上動いた年もあります。単に東証が納会から発会まで場を開いてないだけで、経済も、延いてはマーケットも、一年中ノンストップで動いているのです。因みに今年は、明日の大晦日と明明後日の正月2日金曜日はFXマーケットは開いてますし、当社でもサービス提供しています。
さて今年一年を振り返って、我が国マーケット最大のニュースは何だったでしょうか?ポジティブなニュースは、ROE革命とでも呼べるような国を挙げての上場企業に対するROE向上プレッシャーが高まったことでしょうか。これは施策の部分と、デフレからの脱却の経路の中で自然と企業がそういう選択肢を採り始めている部分と両方があるでしょうが、リソースの最適配分が進む方向は、日本の株式市場にとっても延いては日本経済にとってもいいことだと思います。学校レベルでの金融経済教育が、ようやく具体的に進み始めた、国がようやく真剣に推進を始めたのも今年のポジティブなニュースでした。
一方我が国マーケットにとっての最もネガティブなニュースは、東証の現物株取引時間の拡大が見送られたことでしょうか。要はマーケットにとっては競争はポジティブなニュースであり、競争を排除する、或いは表舞台以外での競争はネガティブなニュースだと云えるでしょう。当社としても私としても、公明正大な競争を促進するような施策の実施を強く政府等には要求していこうと思います。
皆さま、今年もマネックス証券を御愛顧下さり、またこのつぶやきを御愛読いただき、誠にありがとうございました。心から御礼申し上げます。良いお年をお迎え下さい。そして来年も何卒よろしくお願い申し上げます。