今日までスイスのサン・ガレンにいます。スイスは日本にとって国交を樹立した10番目の国で、今年で国交樹立150年になります。サン・ガレンは古い街ですが繊維業を通して日本との交流も古く、150年前の国交樹立の時もサン・ガレンの繊維業者がその後押しを随分したとのことです。

ここは東京から1万キロ離れたところです。12年前にどういう経緯でこの街で開かれるシンポジウムに呼ばれてきたのかもう覚えてないのですが、以来私も継続的に交流を続け、気が付くとそれなりの数の友人をこの地に持つことになりました。1万キロ離れたところで友人とパラパラと出くわし、よく知っている馴染みのある街のように感じて居心地がいいのは、どこか不思議で、しかしとてもいい気分です。こういった感情の積み重ねが、延いては外交に繋がっていくのだと思います。この気持ちを大切にしたいと思います。