日本人の数が減っている、或いはせいぜい横這いの中で、世界の人口は増えている。これは周知の事実です。同時に、日本語人、これは私の造語ですが日本語を話す人・使う人、が増えない中で、英語人は増えています。これは日本の国力を考えると、大変由々しき事態だと思います。即ち我々日本語人にとっては、年々マーケット(ビジネスの市場としての意味)が世界の中の比率で小さくなっているのです。

人口がさして増えていない国は日本だけではありませんが、ではその様な各国で同じような事態が進んでいるかと云うとそうではありません。韓国やヨーロッパの諸国の人々の方が、日本人よりずっと英語を使います。即ちそれらの国では世界に占める自国人比率は下がっているとしても、自らが英語人となることによって、世界をマーケットとして捉えているのです。

世界人口が増え、世界のGDPも大きく成長してきたこの20年程度の間に、日本のGDPは全く成長しませんでした。それはこの言葉の問題が、実は大変大きいのではないでしょうか。オバマ大統領の演説などを聞いて、そんなことを思ってしまう今日この頃でした。