今日も北京にいます。この原稿を書いているのは昼時ですが、午後の羽田行きの便で日本に帰ります。北京-羽田便は未だ本数が少ないのですが、成田から羽田に変わるだけで随分と北京が近く感じられます。こう云った変化はもっともっと進めて欲しいですね。

さて北京ですが寝てる間に雪が降りました。窓の外は一面の雪景色です。しかしそれで街の印象が変わるかと云うと、全くそうではありません。北京はとても大きい街で、見渡す限りビルが(それほど高くはありませんが)建っていて、しかも山も遠くてほとんど見えないので、視界の大部分は積もった雪ではなく、ビルの壁面だからです。こうして見ると、この街の大きさを再確認します。
日本だと東京以外は、たいてい視界に山が入るものです。或いは街の限界線が確認できます。北京にはそれがありません。大きいことの良さと、大きすぎることによる問題が、この街、この国にはあるでしょう。ビジネスの対象と云う意味でのこの市場に、どうやってより関わっていくか。当社にとって重大課題であることは明らかです。そして一世界市民としても、見逃せないテーマです。
雪が降れば何処も同じ、ではないことを、強く感じる風景です。一方、夜の羽田に着く時に窓の外を見るのは圧巻で、東京は世界最大の街だと実感する瞬間です。北京と東京。二つの大都市を行き来するのは、中々の醍醐味がありますね。