定額給付金にどれだけの景気浮揚効果があるか?大したことはないのではないかとボンヤリと思っていたのですが、実はそうでもない、即ち効果があるのではないかと思うに至りました。
御存知のように、定額給付金は一人当たり1万2千円、但し65歳以上と18歳以下は2万円が支給されます。この子供の部分、どうして大人より高いのかな?と漠然と疑問に思っていたのですが、ようやく謎が解けました。
電車の中での或る会話:小学生が親に曰く、「デジカメとアイポッドが欲しいんだけど、デジカメは定額給付金で買うからアイポッドを買って欲しい」!!!なんと!子供達はちゃんとニュースを見ているのです。親がガメようとしてもそうはいかない。あの2万円は親のものではなく、国からもらった自分のものだと認識しているのです。日本中で、2万円が、ゲームを買ったり、色々な形で使われることでしょう。これは思ったよりも効果がありそうです。
贈与税をなくす案も、首相が話しています。家や車を買うのなら、生前贈与に対する税率をゼロにしてもいいのではないかと。もしこれが実現すれば、1400兆円と云われる巨大な個人金融資産が動きます。
この案は、昔から証券業界などを中心に主張されてきた案です。先日の有識者会議でも、伊藤元重先生が主張されていました。実現可能性は低いかも知れません。しかし与党の政治家が、公の場で実現に向けた言及をしたことはなかったのではないでしょうか。それだけでも意味があると思います。
政局化せずに、淡々と日本経済と金融市場に良いことが、少しずつでも実現していくことを望みます。