株屋、と云う発言が一部で話題になっています。伝聞でニュースを読んでいるのでは危ないと思い、官邸テレビで実際にその下りを確認したのですが、御本人には悪意はなかったように聞こえます。しかし言葉は一人歩きしますから、誤解されないように気を付けないといけません。レストランで飲みながら話す内容や言葉遣いと、国会や全国放映されるテレビの中での発言は、自ずと区別しなければいけません。
最も正しいのは、全国に放映されて困るような発言は、そもそも何処でもどんな時でも云わないことです。もちろんこれは全ての人に当て嵌まる訳ではありませんが、いわゆる「公人」と呼ばれる人であれば、それが理想でしょう。そこまでうるさいことは云わないまでも、「物云えば、唇寒し秋の風」、発言には気を付けないといけません。
○屋と云うと、そば屋、鮨屋、花屋などが頭に浮かびますが、このまま云い切る、書き切るのは何処か抵抗があって、おそば屋さん、お鮨屋さん、花屋さんなどと、さんを付けるのが普通ですから、やはり○屋と云う表現には、ちょっと強過ぎる語感があるのでしょう。
しかしこう云ったことは人、地域、時代によっても変わりますから、一概には云えません。でも政治屋と呼ばれて嬉しい国会議員の方は、恐らく少ないでしょうね。
一方、株屋と云う表現が即ち「蔑んでいる」と反応するのも、これまたどうかなぁと云う気もします。自分の職業に関して、如何なる文脈であっても、「蔑む」などと云う言葉は聞きたくないものです。結局、大したことではなく、あまり気にもなりませんし、どっちでもいいのですが、どっちもどっちだなぁと、そう感ぜざるを得ません。
どっちもどっちと云えば、テレビの誤報道に関して騒ぎが大きくなっている一件がありますが、あれもちょっと違和感があります。メディアには誤報道はないのか?今迄の数多くの誤報道による被害と、今回の被害には、根本的な違いがあるのか?何で今回だけがここまで特別なのかが、疑い深い私には、却って気になります。世の中に「どっちもどっち」なことは沢山ありますが、以て他山の石とすべし。私も欠陥だらけの人間であり、「どっちもどっち」的な批判は今迄も受けましたしこれからも受けるでしょう。しかしなるべくそう云われないように、努力していきたいと思います。