今朝、平川門の向かい丸紅本社の角に、桃の花が咲いているのを見つけました。確か昨日は咲いていなかったような。桃の花が咲くとなんかポッとその辺りが柔らかくあたたかくなる気がします。
桃と云うと陶淵明の描いた桃源郷が有名ですが、流石に「桃花源記」は憶えていません。私はそれよりも南宋の詩人・陸游の、遊山西村という詩の一節、「山重水複疑無路 柳暗花明又一村」(さんちょうすいふくみちなきをうたがい りゅうあんかめいまたいっそん)を思い出します。
長い苦難の先にポッと明るい花を見出す喜び。この花は、きっと桃でしょう。平川門で見た桃が、色々な意味での吉兆であると願いたいと思います。