アメリカの中央銀行であるFRBが政策金利を大幅に切り下げ、遂に日米の短期金利が逆転しました。日本の金利の方がアメリカのそれよりも高くなってしまったのです。
日本のバブル期に、やはり日本>アメリカとなったことはありますが、感覚的には隔世の感と云うか違和感と云うか、やはりアメリカの金利の方が常に日本よりも高いと云うイメージが強くあります。潜在的な成長力を考えると、当然アメリカの方が高いでしょう。片や人口の増えている国、片や少子高齢化の進んでいる国ですから。

ところでアメリカがここまで金利を下げると、いずれヨーロッパも負けじと政策金利を下げてくる可能性が高いと思います。どの国も自国を防衛するのに必死です。当然日本も、ゼロ金利再びと云う可能性もあります。近い将来、それもかなり近い将来、(日米欧を中心とした)世界中の国の短期金利がゼロになってしまうこともあるかも知れません。かなり不思議な光景です。

しかし問題はその後、「いつ、そしてどの国から」、金利が上がり始めるか、即ち経済が回復し始める、もしくは回復期待が強くなってくるか、だと思います。今の日本は、敵失を見ながら、対応が呑気だと思います。
いずれにしろ2009年はどの国も景気はそんなに良くないでしょう。問題はその後です。日本はもっともっと積極的な施策を実行し、一番最初に超低金利チームからの脱出をして欲しいものだと思います。でも今の感じでは難しいかなぁ~。。。