私にとって最も付き合いの長い人-この人との付き合いは私の年齢よりも更にちょっと長いのですが-は、富山県高岡市で生まれ育ちました。そんな理由で高岡には馴染みがあるのですが、富山湾のお魚は、贔屓目かも知れませんが、とても美味しいです。
日本アルプスから一気に急なスロープで海底に潜り込んでいるために、湾であるにも拘わらず水深1000メートルを超える部分もある。深い部分には日本海固有の冷たい水の層があり、浅いところには対馬海流の暖流が流れ込んでくる。浅い・深い・暖かい・冷たい、あらゆる類の水の層があるので、なんと日本海に棲息する魚類の半分以上が棲んでいると云われます。それが湾で、近くで獲れるので、新鮮に手軽に食べることが出来る。そう云った仕組みです。
この富山湾のお魚を久し振りにどうしても食べたくなり、10人ほど連れ添って都内の(数少ない)富山湾専門店に繰り出しました。お酒はモチロン富山(辺り)のお酒。やはりお酒は当地の食べ物の甘さなどに合わせて造られるので、産地を"トモ"にするのが一番です。ホタルイカの黒作り、ブリ、カニ、等々、そして日本酒。あー、美味しかった。東京では探せば"御当地再現"が出来る店も多いので、偶にはこう云うのもいいですね。