今日は終日福井県内に居たのですが、朝から大忙しでした。しかし思いがけない、私にとっては一生忘れることのない出来事にも恵まれました。朝一番の仕事の場所まで、宿の方の時間の見積もりに従ってタクシーで行ったのですが、予定の時間より30分ほど早く着いてしまいました。私の脳裏には、目的地に着くちょっと前に視角に入った、或るお寺(E寺)がそこから7キロの所にあるという標識が甦りました。そこで目的地を確認した上で、タクシーの運転手さんにE寺まで行くようにお願いしました。15分ほどでE寺に着き、文字通り駆け足で参拝し、時間ぎりぎりで本来の目的地に戻りました。
E寺は、私が生まれた瞬間から側にいた、3歳違いだった友人が永代供養を受けているお寺です。昔からとっても訪れたい気持ちはあったのですが、今迄来たことはありませんでした。息を切らして階段を駆け上ったところで、坐って手を合わせると、その友人に久し振りに会えた気がしました。或いは宿の方の時間の見積もり間違いも、更にはそもそも福井に来ること自体が、この再会のために用意されたものだったのかも知れません。E寺に居る間だけ雨は止み、E寺を出ると、大雨に変わりました。雨は何を意味していたのでしょうか。