昨日の東京は夕方から夜に掛けて大嵐(暴風)となりましたが、一夜明けた今日はとても穏やかです。昨日の風が塵を吹き飛ばしたのか、稜線の上に澄んだ夕焼け空が拡がり、雲も少なく、とても綺麗な夕暮れ時でした。

オフィスから見る夕焼け空は自然の美しさが迫ってきますが、反対の東を見ると、銀座から下町までずぅっとビルが続き、薄暗い中に人の多くの営みを感じさせる風景が拡がっています。その風景にアクセントを与えているのは観覧車で、ネオンを輝かせた大輪が3つ見えます。古に於いては、人の営みが静まったあとの春の夜にはブランコが似合いましたが、現代の東京に於いては観覧車が替わったのでしょう。

春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼台声寂寂 鞦韆院落夜沈沈 (蘇軾)
春の夜にはダイナミズムがあって素敵ですね。