日本の株式市場が大きく下げました。まるで911のテロがあった時と同じような、急激なショックが市場に走っています。以前、911の時などにも書きましたが、コンフィデンス−信用−の水準が下がって、このようなことになっているのでしょう。或いはリスクに対する懸念が高まっていると表現することも出来ます。

経済は契約行為が守られることを前提に成り立っています。相手方がどう出るかが分からない中では、経済規模は収縮してしまいます。株価は、毎年の一株あたり利益と、その利益の期待継続年数(PER)を掛け合わせたものです。継続に対する期待が下がると、株価は下がります。或いはリスクが上昇して、リスクプレミアムの分だけ株価が割り引かれると考えることも出来ます。
イラクに関わる懸念が下がって来たかと思うと、違う所でコンフィデンスに対する揺らぎが発生してしまいました。コンフィデンスを回復する方法は、対立に依る方法と、対話に依る方法があります。個人からマスコミ、政府までの色々なレベルでの、『対話』が進むことを切に願います。