【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,093.11 ▼328.09 (9/15)
NASDAQ: 25,981.57 ▼204.84 (9/15)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。サウジアラビアの東西を結ぶパイプラインの稼働停止、紅海側のヤンブーでの原油の積み込み作業の停止、リビアでの国営石油会社の一部油田の操業停止が重なったことで原油価格が大幅に上昇しました。また、長期金利も上昇し、投資家心理が悪化したことで株式市場は広く売られる展開となりました。
ダウ平均は117ドル安の52,303ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時30分に84ドル安の52,336ドルでこの日の高値をつけました。その後、下落幅を拡大し、日本時間23時59分に545ドル安の51,875ドルでこの日の安値をつけました。以降はやや下落幅を縮小したものの、概ね横ばい圏での推移が続き最終的に328ドル安の52,093ドルでこの日の取引を終え続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は204ポイント安の25,981ポイント、S&P500株価指数は34ポイント安の7,585ポイントでいずれも続落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇、9業種が下落となりました。エネルギーが2.3%高、素材が0.4%高となりました。一方で、一般消費財・サービスが1.8%安、公益事業が1.2%安、生活必需品が0.9%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中9銘柄が上昇しました。シェブロン[CVX]が2.6%高、スリーエム[MMM]が1.6%高、ハネウェル・インターナショナル[HON]が1.0%高となりました。また、エヌビディア[NVDA]はフアン最高経営責任者(CEO)がAIの安全性を巡る新たな規制は不要で市場原理の下で安全性と技術革新を両立できると主張したことで0.6%高となりました。AI関連企業が相次いで安全性への懸念を示していたことで前日には同社株は下落していました。一方で、ナイキ[NKE]が2.2%安、アマゾン・ドットコム[AMZN]、ウォルト・ディズニー[DIS]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が2.0%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]は「Meta One」を発表し、サービスを開始したことで期待が広がり0.7%高となりました。同社が提供するサービス全体で拡張されたAI機能を利用できるものとなります。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.01%高い5.00%で取引を終えました。16日朝のドル円相場は155円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
原油相場の高騰による投資家心理の悪化から米国の主要3指数は揃って下落しました。また、現地時間16日のFOMCにおける利上げが確実視されることから長期金利も上昇しており、株式市場では割高感が広がっています。
夜間の日経平均先物は170円高の63,490円で取引を終えています。米国市場は下落しているものの、小幅にとどまっていることからFOMCや日銀政策決定会合を控えて様子見ムードが広がり、大きな動きは起きにくい展開となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
