東京市場まとめ
1.概況
日経平均は302円安の63,190円と続落して取引を開始しました。主力の半導体関連銘柄に売りが出たことで、9時4分には63,067円まで下落しました。一方で、その後は買いが優勢となり、上昇に転じました。その後の前場は上昇基調で推移し、589円高の64,082円で前引けとなりました。
後場は金利上昇などが重荷となり、再び下落する場面が見られました。方向感の定まらない推移となった日経平均は、最終的に8円安の63,484円で3日続落となりました。
TOPIXは21ポイント安の4,037ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント高の789ポイントで続伸しました。
2.個別銘柄等
トレンドマイクロ(4704)は4.3%高の6,332円をつけ、4日続伸となりました。前日の米国市場でサイバーセキュリティー関連銘柄が上昇したことで、同社にも連想買いが入りました。最先端の人工知能(AI)開発競争がAIの暴走を招くとの懸念から、サイバー攻撃を防御するためのセキュリティー銘柄への物色が見られました。
カプコン(9697)は一時3.1%高の4,490円をつけ、年初来高値を更新しました。14日、国内証券が同社の目標株価を従来の4,300円から5,300円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。人気コンテンツの「モンスターハンターワイルズ」の拡張コンテンツが2027年に発売されるとされ、これによる収益の再加速などが評価されたようです。
武田薬品工業(4502)は1.9%高の5,847円をつけ、4日続伸となりました。14日、米食品医薬品局(FDA)が尋常性乾癬(かんせん)向けの皮膚病薬「ザソシチニブ」の新薬承認申請について、審査期間を短縮する優先審査品目として受理したと発表しました。乾癬の患者数は世界で6000万人超と推定されており、治療薬が想定よりも早く販売承認となれば、同社の業績拡大に寄与するとの見方が買いを呼びました。
レオパレス21(8848)はストップ高水準となる14.5%高の791円をつけ、大幅高で取引を終えました。14日、光通信(9435)が投資ファンド2社と共同で同社の株式非公開化に向けてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。1株当たりのTOB価格は1,000円とされ、足元の水準を大きく上回るとあって買いが殺到しました。
タクシー配車アプリを手掛けるGO(581A)は5.7%高の3,430円をつけ、続伸となりました。15日、アルファベット[GOOGL]傘下で自動運転技術を開発するウェイモと、東京都における自動運転タクシーの商用化に向けて協業すると発表しました。無人タクシーの実用化が前進したとの受け止めが材料視され、買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は大引けで再び下落に転じ8円安で、小幅続落となりました。日米の中銀会合を前に、後場は伸び悩みました。TOPIXは反落しています。明日も同様に、中銀会合の結果・内容をにらんだ方向感の定まらない展開が見込まれます。個別の材料には、国内で8月分の貿易収支の公表などが挙げられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
