【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 53,577.40  △160.24 (8/25)
NASDAQ: 26,151.30  △171.11 (8/25)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って上昇しました。米国務省がイランとの戦闘開始後に退避させていた外交官を戻すことが報じられたことで今後の戦闘激化の懸念が後退したことが好感されました。

ダウ平均は前日より上昇して取引を開始し、寄付き直後に上昇幅を拡大し、日本時間22時30分に258ドル高の53,675ドルでこの日の高値をつけました。その後は軟調に推移し、一時下落に転じる場面もあり、日本時間23時30分に30ドル安の53,386ドルでこの日の安値をつけました。以降は再び上昇に転じ最終的に160ドル高の53,577ドルでこの日の取引を終え、3日続伸となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は171ポイント高の26,151ポイント、S&P500株価指数は24ポイント高の7,677ポイントでいずれも反発しました。

2.経済指標等

米国の7月の新築住宅販売件数は60万7千件となり、市場予想(62万件)を下回りました。また、コンファレンスボード消費者信頼感指数は89.4となり、こちらも市場予想(90.3)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇、4業種が下落となりました。情報技術が1.0%高、コミュニケーション・サービスが0.5%高、素材が0.4%高、ヘルスケアが0.3%高となりました。一方で、エネルギーが1.7%安、生活必需品が0.9%安、資本財・サービス、一般消費財・サービスが0.3%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中16銘柄が上昇しました。メルク[MRK]はアナリストが目標株価を引き上げたことで3.8%高となり構成銘柄中の上昇率トップとなりました。そのほか、エヌビディア[NVDA]、ゴールドマン・サックス[GS]が2.2%高で続きました。一方で、ナイキ[NKE]が3.1%安、マクドナルド[MCD]、セールスフォース[CRM]、シェブロン[CVX]がいずれも1.6%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス[UAL]は2027年に欧州、アジア圏10都市に新規就航し国際線ネットワークを過去最大規模に拡大する計画を発表しました。日本でも那覇に新規路線を就航することが発表され3.4%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.07%低い4.63%となりました。26日朝のドル円相場は159円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は中東情勢緊張緩和の期待から揃って上昇しました。緊張緩和の影響で原油価格は大幅に下落し、インフレ懸念後退から米国債利回りは低下しました。米国とカナダの関税をめぐっては、カナダが自国に対する関税への報復措置を発表しており経済への影響が懸念されます。また、日本時間27日朝にはエヌビディアの決算発表が予定されており、今後のAI相場を占ううえで非常に注目されます。
夜間の日経平均先物は30円高の65,970円で取引を終えています。米国市場が上昇し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.4%高となっていることから本日の日本市場は上昇してスタートすることが見込まれますが、大きな注目を集めるエヌビディアの決算発表を控えて上値が抑えられる展開も予想されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)