先週(8月10日-14日)はTOPIXが連日で最高値を更新し14日終値は4,197ポイントとなりました。半導体株から物色の広がりが見られる中で、今回は小型株に注目してみます。小型株を代表するTOPIX Small指数を確認すると、8月14日までの年初来騰落率は20.1%となっています。堅調な推移と言えるものの、大型株(TOPIX100)の同24.3%と比べると劣後している状況ですが、12ヶ月先予想PERから導出される2つの指数の相対バリュエーションをみると、大型株の小型株に対する相対PERプレミアムが歴史的にかなり高いところまで拡大しています。一方で、相対株価の上昇はバリュエーションの拡大と比較すると出遅れている様子で、投資妙味があると考えられます。もっとも、小型株では成長性や収益性が低いことで、PERが低いといったケースが考えられるため、小型株でも一定の収益性を確保しつつ、財務健全性も高いクオリティーを加味したスクリーニングを以下の条件で実践してみます。

<抽出条件>
・TOPIX Small構成銘柄
・最新会計期のROEが8%以上
・最新会計期を除く過去5年間のROEの平均値を最新会計期のROEが上回る
・1株あたり利益が過去5年すべてでプラス成長
・財務レバレッジの低い順に、15銘柄を抽出

上記の条件からは工具・オフィス機器メーカーのマックス(6454)や教育サービスを手掛けるインソース(6200)がピックアップされました。前者は、2027年3月期第1四半期の売上高283億円、営業利益58億円で、前年同期比それぞれ16.9%増、20.1%増と好調で、通期の業績見通しも上方修正しています。主力のオフィス機器、インダストリアル機器それぞれで利益成長が加速している点も評価できそうです。また、インソースは2026年9月期第3四半期累計の売上高115億円、営業利益44億円、純利益30億円で増収増益となっています。さらに期末配当を29.5円から35円へ引き上げ、上限300万株・20億円の自社株買いも発表しています。業績の堅調さと株主還元姿勢が評価できると言えるでしょう。
他の銘柄を見ても、年初来騰落率から判断すれば出遅れがみられる銘柄が散見されます。小型株であっても、収益性の高い銘柄をポートフォリオに加えてみても良いかもしれません。

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