米国で9月23日に発表された9月の総合購買担当者景気指数(PMI)は58.4と前月(56.0)から悪化するとの市場予想に反して改善し、2021年7月以来の高水準となりました。同指標は受注や雇用などに関する企業へのアンケートに基づいて作成され、米国企業の景況感を把握するうえで市場参加者から注目されます。最新9月の数値は景気の拡大・縮小の節目とされる50を大きく上回っており、米国経済の堅調さを映しています。一方、足元では原油をはじめとする資源価格の底堅さも相まって企業の利益環境も気がかりなところかと思います。この点では、経済環境に相違点があるため単純比較は困難なものの、2022年頃に経験した資源高局面における企業の動向は参考になる面があるかもしれません。そこで今回は、継続して利益率を改善してきた実績を有し、堅調な米国経済の追い風が期待される銘柄を以下の条件に基づきピックアップしました。

<抽出条件>
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄
(除く銀行、保険、不動産、投資銀行・証券会社、消費者金融、資産運用・資産管理)
・直近会計年における米国内売上高比率が50%以上
・直近の5会計年において連続して営業利益率が改善

リストをみると、データ解析ソフトウエアを手掛けるパランティア・テクノロジーズ[PLTR]が名を連ねています。顧客の現場にエンジニアを直接送り込み、システムの迅速な開発・導入を支援しています。セキュリティを確保したプライベートネットワークで大規模言語モデル(LLM)や他の人工知能(AI)を利用できるようにする「AIP」の顧客への導入も推進しており、市場ではさらなる業績拡大が見込まれています。ネットワーク機器プロバイダーのアリスタネットワークス[ANET]も基準を満たしました。主にイーサネットスイッチやソフトウエアをデータセンターに販売しており、大手ハイテク企業による継続的な投資が追い風となっています。他方、天然ガスの集荷・圧縮・処理・輸送・売買、原油の集荷・貯蔵・売買などを手掛けるタルガ・リソーシズ[TRGP]もリスト入りしました。同社は米国有数のシェールガス(天然ガスの一種)生産地であるパーミアン盆地において業界最大級の処理能力を有しています。同地域でのガス生産は2031年にかけて年平均7%程度の成長が予想されており、業績押し上げ要因と期待されています。

米国株式市場は、国内経済の堅調さとインフレ懸念という強弱双方の材料に直面していますが、コスト環境の厳しいなかでも利益率を改善してきた実績を有し、堅調な米国経済の追い風が期待される銘柄がありますので銘柄選びの参考にしていただければと思います。

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