【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,564.70  △72.15 (6/18)
NASDAQ: 26,517.93  △496.28 (6/18)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って上昇しました。米国とイランの暫定和平合意が発効し、米国は海上封鎖を終了しました。また、ホルムズ海峡では船舶の航行が再開されました。

ダウ平均は79ドル高の51,571ドルで取引を開始しました。寄付き直後に急上昇し、日本時間22時30分に456ドル高の51,949ドルでこの日の高値をつけました。その後は上げ幅を縮小し、日本時間4時12分に61ドル高の51,554ドルとなりこの日の安値をつけました。以降は横ばい圏で推移し最終的に72ドル高の51,564ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は496ポイント高の26,517ポイント、S&P500株価指数は80ポイント高の7,500ポイントでいずれも3日ぶりの反発となりました。小型株で構成されるラッセル2000は61ポイント高の2,979ポイントで反発しました。

2.経済指標等

6月の米フィラデルフィア連銀景況指数が発表され、10.3となり市場予想(11.0)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち5業種が上昇、6業種が下落となりました。情報技術が2.7%高、一般消費財・サービスが1.8%高、コミュニケーション・サービスが1.1%高となりました。一方で、エネルギーが1.7%安、金融、ヘルスケアが0.9%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が3.1%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ウォルト・ディズニー[DIS]、エヌビディア[NVDA]が3.0%高となりました。一方で16銘柄が下落し、アイビーエム[IBM]が5.1%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が2.5%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、インテル[INTC]はアップル[AAPL]から半導体生産の一部を受託するとトランプ米大統領が明らかにしたことで10.6%高となりました。また、バイオテクノロジーのモデルナ[MRNA]は同社開発のインフルエンザワクチンのmRNA1010をめぐり食品医薬品局(FDA)諮問委員会の支持を得たことで3.5%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.04%低い4.45%となりました。19日朝のドル円は161円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国とイランの暫定和平合意が発効し、米国主要3指数は揃って上昇しました。特に半導体関連銘柄が上昇を牽引し、フィラデルフィア半導体株指数は最高値を更新しました。中東情勢をめぐっては米国が海上封鎖を終了し船舶の航行が再開され、日本行きのタンカーが動き出したとの報道もあります。しかし、今回の和平合意はあくまで暫定的なものであり今後は詳細事項を詰めることになります。将来的にイランがホルムズ海峡の通航料を徴収する懸念や核開発計画をめぐる問題など課題は多いです。

夜間の日経平均先物は760円高の72,000円で取引を終えており、米国市場の上昇の流れを引き継ぎ本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。また、寄付き前に5月分の全国CPIが発表されるため注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)