【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,307.79  △228.91 (6/2)
NASDAQ: 27,093.90  △7.09 (6/2)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って上昇しました。中東情勢をめぐり目立った進展はなかったものの、トランプ大統領がイスラエルを抑制しようとする動きも見られ、米国とイランが暫定和平合意に近く達するとの見方が引き続き継続しています。

ダウ平均は166ドル安の50,912ドルで取引を開始しました。寄付き直後の日本時間22時30分に249ドル安の50,829ドルでこの日の安値をつけました。その後は伸び悩む場面もあったものの上昇の展開となり引け間際の日本時間4時54分に290ドル高の51,369ドルでこの日の高値をつけました。最終的には228ドル高の51,307ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は7ポイント高の27,093ポイント、S&P500株価指数は9ポイント高の7,609ポイントでいずれも9日続伸となり最高値を更新しました。小型株で構成されるラッセル2000は26ポイント高の2,931ポイントで反発しました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。公益事業が1.9%高となりました。素材が1.2%高で続き、資本財・サービスが1.0%高となりました。一方で、コミュニケーション・サービスが2.6%安、ヘルスケアが1.0%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。シスコシステムズ[CSCO]が5.5%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アナリストがデータセンター向けの発電関連設備の好調な販売が続くとして目標株価を引き上げたキャタピラー[CAT]が5.1%高で続き、アップル[AAPL]が2.9%高となりました。一方で16銘柄が下落し、ナイキ[NKE]が4.8%安、セールスフォース[CRM]が4.2%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、マーベル・テクノロジー[MRVL]は、イベントでエヌビディア[NVDA]のフアンCEOが同社(マーベル・テクノロジー)の時価総額が1兆ドルに達する予想を示したことで期待感から32.5%高と急騰しました。また、検索大手グーグルを運営するアルファベット[GOOGL]はAI投資向けでバークシャー・ハサウェイ[BRK.B]の出資契約も含む株式売却により過去最大規模の800億ドルの資金調達計画を発表し3.9%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.01%低い4.44%となりました。3日朝のドル円は159円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は揃って小幅な上昇となりました。AI関連銘柄への買いが市場を買い支えたほか、中東情勢をめぐっては引き続きレバノンでは交戦が継続しているものの、トランプ氏はイスラエルを抑制しようとする動きも見せており、引き続き米国とイランの和平への期待は継続しています。また、ドル円は介入ラインともいわれていた節目の160円に再び迫る動きを見せており今後の動向が注目されます。夜間の日経平均先物は740円高の67,490円で取引を終えており、米国市場の上昇の流れを受け継ぎ、本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。また、本日夕刻に日銀の植田総裁の講演も予定されているため、利上げをめぐる発言にも注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)