東京市場まとめ

1.概況

日経平均は344円安の62,398円と、反落して取引を開始しました。中東情勢の不透明感や、前日の米国市場ではインフレ再加速懸念から、ハイテク株を中心に売りが出たことで、序盤は弱含む展開となりました。もっとも、好決算銘柄などへの買いが指数を支え前場中ごろに上昇に転じると、187円高の62,930円で前引けとなりました。

後場も堅調にスタートし、中ごろの14時15分には605円高の63,347円で、この日の高値をつけました。その後も高値圏で推移した日経平均は、最終的に529円高の63,272円をつけ続伸、史上最高値を更新しました。

TOPIXは46ポイント高の3,919ポイントで3日続伸、新興市場では東証グロース250指数が9ポイント高の827ポイントで反発しました。

2.個別銘柄等

オリンパス(7733)は19.8%高の1,846円をつけ、3営業日ぶりとなる大幅反発となりました。12日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比40-60%増の955億-1090億円を見込むと発表しました。市場予想を上回る業績見通しを示したほか、約600億円の自社株買いも併せて発表し、これらを好感した買いが入りました。

SUMCO(3436)一時ストップ安水準となる18.6%安の3,060円をつけ、大幅反落となりました。12日、2026年1-6月期の最終損益は154億円の赤字を見込むと発表しました。同時に発表した1-3月期の最終損益は前年同期が30億円の黒字に対して84億円の赤字であり、業績悪化を警戒した売りが殺到しました。

大林組(1802)は5.5%安の3,699円をつけ、3営業日ぶりに反落しました。13日、2027年3月期(今期)の当期純利益は人件費など販管費の増加などから前期比10%減の1570億円を見込むと発表しました。市場予想を下回る業績見通しが嫌気され売りが出ました。

カカクコム(2371)はストップ高水準となる17.1%高の3,425円をつけ、年初来高値を更新しました。12日、欧州系投資ファンドのEQTによる株式非公開化に向けたTOB(株式公開買い付け)に賛同を表明しました。TOB価格は1株3,000円と足元の株価を上回っているものの、LINEヤフー(4689)など複数社が買収に関心を持っていると伝わっており、より高い価格で買収提案をする企業が表れるといった思惑が買いを呼びました。

日本マクドナルドホールディングス(2702)は一時14.2%高の8,780円をつけ、上場来高値を更新しました。12日、2026年12月期の第1四半期決算は純利益が前年同期比44%増の110億円であったと発表しました。86億円程度とみられていた市場予想を大きく上回ったことが買い材料となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は、529円高で続伸し、史上最高値を更新しました。好決算銘柄が買われ、半導体関連以外の銘柄も指数を押し上げました。明日に向けて、引き続き主力銘柄の決算発表が注目されます。

大引け後には、ソフトバンクグループ(9984)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)、SCREENホールディングス(7735)、武田薬品工業(4502)などの決算発表が予定されています。また、米国では本日夜間に4月のPPI(生産者物価指数)の発表が控えています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)