東京市場まとめ
1.概況
日経平均は541円安の67,860円と、反落して始まりました。前日の米国市場では、中東情勢の不透明感を嫌気した売りが優勢となり、主要3指数が揃って下落しました。日本市場でも人工知能(AI)・半導体関連銘柄に売りが出て、下落基調で推移した日経平均は11時18分に1,481円安の66,920円でこの日の安値をつけました。前引けは1,300円安の67,101円となりました。
後場は下げ渋る展開で、もみ合いとなりました。一進一退で推移した日経平均は最終的に931円安の67,470円の反落で取引を終えました。
TOPIXは44ポイント安の3,951ポイントで反落となり、新興市場では東証グロース250指数が20ポイント安の743ポイントで5日続落となりました。
2.個別銘柄等
ソシオネクスト(6526)は4.7%安の2,878.5円をつけ、大幅反落となりました。米国でブロードコム[AVGO]が3日決算を発表し、足元の四半期のAI半導体売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引で売られました。ブロードコムの急落を受けて、同業のソシオネクストに売りが出ました。
JX金属(5016)は1.4%高の3,922円をつけ、続伸となりました。3日、外資系証券が同社の目標株価を従来の4,300円から5,200円に引き上げており、これを材料視した買いが優勢となりました。アナリストは「2026年3月期(前期)の連結決算は重点領域への構造的な移行を裏付けるもので、人工知能(AI)主導の需要が業績見通しを明確にし、利益率の上昇に寄与する」と指摘しています。
積水ハウス(1928)は0.4%高の3,294円をつけ、続伸となりました。4日、2027年1月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比75%増の584億円であったと発表しました。市場予想を上回る業績を好感した買いが優勢となりました。
国内最大手のカーボン専業メーカーとされる東洋炭素(5310)は一時9.0%高の8,350円をつけ、年初来高値を更新しました。3日、国内証券が同社の目標株価を従来の6,200円から9,800円へと大幅に引き上げ、これを材料視した買いが集まりました。
半導体製造装置部品メーカーであるフェローテック(6890)は、13.5%高の9,020円をつけ、4営業日ぶりに反発しました。3日、アナリスト・機関投資家向けに決算説明会を実施しました。参加者から前向きな評価が出てきたことが材料視され、買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は利益確定の売りが優勢となり、1.4%安で反落となりました。急ピッチで上昇していた反動に加え、米半導体ブロードコム[AVGO]の市場を下回るガイダンスが売りのきっかけとなりました。明日に向けて、AI・半導体関連銘柄への物色は引き続き指数を支えるものと考えられます。一方で明日は夜間に、米国で雇用統計の発表が控えていることもあり、上値の重い展開が予想されます。また、明日は国内で4月分の毎月勤労統計調査の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
