モトリーフール米国本社 – 2026年2月24日 投稿記事より
代替肉メーカーのビヨンド・ミート[BYND]、決算で好調な第4四半期を示す可能性はあるか
予測市場プラットフォームを運営するポリマーケットにおいて、ビヨンド・ミート[BYND]の第4四半期決算について、アナリスト予想を上回るという確率が上昇しています。(なお、同社の四半期の決算は2026年2月25日(水)に発表される予定でしたが、スケジュールは延期されています)。
ビヨンド・ミートは第3四半期までは(少なくとも利益予想については)予想未達が続いています。予想を上回る結果が出れば株価が大きく上昇するのかどうか、その要点を以下に述べてみます。
赤字が常態化、強まる競争圧力
ビヨンド・ミートのある意味での強みは、すでに大きく売り込まれているため底値からの反発が期待できる点にあります。2026年初来でビヨンド・ミートの株価は約11%下落している一方、指標であるS&P500種指数はほぼ横ばいで推移しています。
同社株の人気が低迷している背景にはさまざまな要因があります。主な理由の1つは、単純に業績面です。2019年の新規株式公開(IPO)以降、ビヨンド・ミートが最終損益ベースで黒字を計上したのは合計でわずか2四半期にとどまり、それ以外はすべて赤字で、時には大幅な赤字となっています。
もう1つの要因は、ビヨンド・ミートが直面している激しい競争環境です。同社は代替肉市場における唯一の企業ではありません。最大のライバルであるインポッシブル・フーズ(Impossible Foods、未公開)は、直接的かつ意欲的、そして非常に有力な競争相手であり、重要なファストフード分野において大きくシェアを伸ばしています。さらに、インポッシブル・フーズはIPOを検討していると報じられています。潤沢な資金を得た大手競合相手の存在は、慢性的に赤字が続くビヨンド・ミートにとって大きな脅威となるでしょう。
さらに、大手食品ブランドも植物由来食品に参入しています。包装食品大手のコナグラ・ブランズ[CAG]は、比較的幅広い品揃えの「ガーディン(Gardein)」ブランドで存在感を示しています。ケラノバも「モーニングスター・ファームズ(MorningStar FARMS)」ブランドで参入しており、その製品はスーパーマーケットの冷凍食品売り場でよく見かけます。
期待値は低い第4四半期 ― サプライズはあるのか
同社のこれまでの業績や、ますます厳しくなる競争環境を踏まえると、ビヨンド・ミートをカバーしているアナリストは第4四半期に大きな成果を期待していないと考えられます。
Yahoo!ファイナンスが集計したデータによれば、アナリスト予想のコンセンサスでは、第4四半期の売上高は前年同期比で約17%減の6,380万ドルと見込まれています。一方で、やや明るい材料としては、純損失が引き続き見込まれるものの、1株当たり0.10ドルの損失と、前年同期の0.65ドルの損失から、大幅に縮小する見込みです。
ただし、ビヨンド・ミートがこれまで業績予想を下回ることが多かった点を考えると、この0.10ドルという損失予想は楽観的すぎる可能性があるでしょう。
前述の要因を踏まえると、ビヨンド・ミートが今四半期に上振れサプライズを達成できる兆候は見当たりません。仮に達成したとしても、投資家の熱狂は長続きしないでしょう。1回のまずまずの、あるいは素晴らしい四半期が決算されたとしても、これまでの厳しい業績の歴史が消えるわけではありません。決算後にビヨンド・ミートの株価が急騰するとは考えにくいでしょう。
免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Eric Volkmanは、記載されているどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社は、ビヨンド・ミートの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。
