やっぱりTACOだったか、とばかりに日米ともに株式市場は安堵。グリーンランド所有を巡ってトランプ大統領はデンマークなど反対する国に対し関税を課す可能性を示唆したのが1月16日金曜日。その後、EU8ヶ国に対し追加関税を課す、とSNSに投稿。
1月18日日曜日にはEUなどが報復関税の検討開始と報じられ、週明け1月19日月曜日の東京株式市場を直撃。日本市場は選挙相場とあって下値も固い印象ですが、よくよく考えてみると週末にトランプ大統領が市場を揺らす投稿をして、その反応をうかがう最初の市場が東京だというパターンって、よくありますよね。
The Kobeissi Letterのレポートが「トランプ貿易戦争を乗り切る包括的ステップバイステップ戦略」として、このパターンをブックマークしておけ、としています。
金曜日、トランプ大統領が関税など他国への圧力示唆⇒週末に相手国による報復などの反応⇒先物市場は急落で反応(東京市場がこの影響を受けるということですね)⇒月曜~火曜は警戒センチメントが続くも⇒水曜日に押し目買いなどが入り反発も戻りは弱く⇒そして翌週末には、交渉進展ありとのトランプ大統領の投稿⇒楽観論が戻り先物急騰も現物市場は懐疑的となる状況下で⇒月曜にはベッセント財務長官が交渉順調であると発信し、その後ほどなくしてマーケットは史上最高値を更新する…これがトランプ流の交渉パッケージである、という内容です。
なるほど、言われてみれば2025年はこれが繰り返される中で日米の株式市場は史上最高値を更新し続けたんでしたっけ…。
そうそう、TACOとは「Trump Always Chickens Out(トランプはいつもビビってやめる)」を略したスラング。強硬な関税政策を打ち出しながら、株価や経済への影響を受けて最終的に撤回・延期する姿勢を皮肉った造語ですが、2025年はこれを利用して株を買う「TACOトレード」が成果を上げた1年でした。今年もこれが繰り返されるのでしょうか。
- 大橋 ひろこ
- フリーアナウンサー
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フリーアナウンサー/ナレーター/個人投資家。福島県出身。アナウンサーとして経済番組を担当したことをきっかけに自身も投資を始め、現在では個別株、インデックス投資、投資信託、FX、商品先物と幅広く投資している。個人投資家目線のインタビューに定評があり、経済講演会ではモデレーターとして活躍する。自身のトレードの記録はブログで赤裸々に公表しておりSNSでの情報発信も人気。一時期は海外映画やドラマの吹き替えなど声優としても活動していたが、現在は経済番組に専念。現在ラジオNIKKEIなどで経済番組レギュラーを多数抱え、キャスターとしても多忙な日々を送っている。
