モトリーフール米国本社– 2026年1月23日 投稿記事より
コカ・コーラ[KO]とアルトリア・グループ[MO]は50年以上にわたり、毎年増配をしている配当王銘柄
コカ・コーラ[KO]とアルトリア・グループ[MO]ほど安定した配当金を支払い続けてきた銘柄を見つけるのは難しいでしょう。どちらも「配当王」と呼ばれ、S&P500指数構成銘柄の中でも、50年以上にわたり毎年増配してきました。
最新の集計によると「配当王」はわずか56銘柄しかありません。つまり、配当王は株式全体の中でごく一部にすぎないのです。
世界最大の飲料メーカーであるコカ・コーラ[KO]は、63年連続で増配する一方、米国最大のたばこメーカーのアルトリアは56年連続で増配しています。
では、これら2銘柄のうち、安定した配当収入を得る目的において、どちらがより魅力的なのでしょうか。詳しくみていきましょう。
配当利回りで大きく上回るのはアルトリア
配当株を分析する際、安定性の他にまず注目すべきポイントの一つは、配当利回りです。配当利回りとは、株価に対して配当がどれだけ支払われるかを示す割合で、投資資金に対して配当をいくら受け取れるかを判断する指標です。
本稿執筆時点でコカ・コーラの配当利回りは約2.9%です。これは十分に良い数字であり、S&P500指数の平均配当利回り1.13%のほぼ3倍に相当します。また、過去10年間のコカ・コーラの平均配当利回り約3.1%とほぼ同じ水準です。清涼飲料メーカーとしては、なかなか魅力的な数値と言えるでしょう。
一方、巨大なたばこメーカーであるアルトリアの配当利回りは、本稿執筆時点で約6.87%と、市場でもトップクラスの高さです。つまり、両社に同じ金額、例えばそれぞれに100ドルを投資した場合、次の四半期に受け取れる配当は、アルトリアの方がコカ・コーラの2倍以上ということになります。
この場合、アルトリアの方が優れた配当株だと思われるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。
信頼性の高い選択肢はコカ・コーラだと考えられる理由
配当利回りはきわめて重要ですが、長期投資家であるなら、今後何年にもわたって信頼できる配当かどうかを重視したいところです。この2つの銘柄を比べると、より信頼性が高いのはコカ・コーラと思われます。
配当株を評価する際、考慮すべき指標の一つに配当性向があります。これは、利益が配当にどれだけ配分されたかを示す割合です。コカ・コーラとアルトリアの配当性向はいずれも高く、コカ・コーラが67%、アルトリアは75%となっています。本来、優良配当株の配当性向は60%未満、理想的には30~50%程度です。その点では、アルトリアとコカ・コーラは配当維持のために、やや無理をしている可能性があります。
とはいえ、コカ・コーラは過去数年間、売上と利益を着実に伸ばしているので、配当を維持する体力がありそうです。一方、アルトリアは過去5年間で売上が急減しています。売上高は2020年第3四半期時点では約260億ドルあった売上高が、2025年第3四半期には約234億ドルまで減少しました。
両社は今後決算発表を予定しているため、投資家は引き続き2026年の見通しに注目したほうがよいでしょう。アルトリアは1月29日に、コカ・コーラは2月10日に2025年第4四半期決算を発表する予定です。
現時点では、配当利回りが低いとはいえ、安定した収益と配当を生み出す力が大きいのはコカ・コーラだと思われます。さらに、株価の上昇余地も大きく、アナリストによる投資判断のコンセンサスは「買い」となっており、目標株価は13%の上値余地を示唆しています。
免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Dave Kovaleskiは記載されたどの銘柄の株式も保有していません。 モトリーフール米国本社は記載されたどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社は情報開示方針を定めています。
