一目均衡表から見えてくる1月の好転

日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)だけでなく、東証グロース250指数(以下、グロース250)も1月は上昇に勢いがつく展開となっています(図表1~3)。これは月足ベースの1月の好転も株高に影響している1つの要因です。

月足の一目均衡表では、転換線(過去9ヶ月の期間でみた高値と安値の中値)の上向きが強くなるタイミングに入ったからです。特に、グロース250は2025年8月から続いた転換線の横ばいが1月は上向きに転じるタイミングでした。株価が上昇したあとでは後講釈になってしまいますが、転換線の上昇による1月の好転は事前から明らかでした。

【図表1】日経平均株価(月足)、一目均衡表:転換線(橙色)、基準線(紫色)、遅行スパン(緑色)、先行スパン1(赤紫色)、先行スパン2(水色)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年1月20日時点)
【図表2】TOPIX(月足)、一目均衡表:転換線(橙色)、基準線(紫色)、遅行スパン(緑色)、先行スパン1(赤紫色)、先行スパン2(水色)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年1月20日時点)
【図表3】東証グロース250指数(月足)、一目均衡表:転換線(橙色)、基準線(紫色)、遅行スパン(緑色)、先行スパン1(赤紫色)、先行スパン2(水色)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年1月20日時点)

一目均衡表の特徴の1つである、「時間分析」は相場を考える上で重要です。価格の騰落ばかりに注目しがちですが、買い時や売り時などのタイミングを図る上では、時間を研究しなくてはいけません。時間経過の仕方によって価格変動が起きるという考え方です。大発会に生じた大幅高やその後の高値更新などは、9ヶ月という時間軸で算出される転換線の上昇によって、生じやすい現象だったことが考えられます。

「対等数値」から予測する相場変化のタイミング

さて、時間分析には別の視点もあります。能動的な影響によって相場が変化する時間と、過去の波動に要した受動的な影響によって相場が変化する時間、の2つがあります。能動的時間を「基本数値」、受動的時間を「対等数値」といいます。ここでは能動的時間ではなく、受動的時間である「対等数値」を使って、日経平均の簡単な時間分析をすると以下のことが予測できます。あくまでも予測ですから、取り扱いにはご注意ください。

対等数値とは、直近までの上げ下げの波動の日数を、対等日数として先の将来に当てはめた日を変化日とするやり方です。

例えば、日経平均は2025年4月7日安値(31,136円)から10月31日高値(52,411円)まで「142」の日数をかけて上昇しました。その「142」の日数を10月31日高値から将来に当てはめると2026年6月上旬になります。また、2025年10月31日高値からの調整は短期間でしたが、12月18日安値(49,001円)までは「33」の日数でした。12月18日安値から「33」の日数を将来に当てはめると2026年2月6日となります。

もちろん、もっと細かく見ることもできます。あくまでも、2025年4月安値からの長い上昇期間と短い調整期間(過去の波動)に要した受動的な影響によって、今後の相場が変化する時期を予測したにすぎません。そのタイミングでは相場基調に変化が生じやすい、という身構えぐらいはできるでしょう。特に、2月6日は衆議院選挙の投開票日(2月8日)の前営業日となり留意が必要です。