東京市場まとめ
1.概況
日経平均は39円安の54,071円と続落で寄付きました。小幅ながら上昇に転じる場面が見られるも、前場は利益確定の売りが優勢となる展開で、中ごろの10時22分には403円安で53,706円の本日の安値をつけました。その後は持ち直し、前引けは235円安の53,874円となりました。
後場は下げ幅を縮小しての推移となりました。利益確定の売りが上値を抑えるものの、一時は節目の54,000円台まで上昇しました。大引けにかけて、再び下げ幅を拡大した日経平均は最終的に174円安の53,936円で続落となりました。
TOPIXは10ポイント安の3,658ポイントで5営業日ぶりの反落となりました。新興市場では東証グロース250指数が1ポイント高の734ポイントで続伸となりました。
2.個別銘柄等
SCREENホールディングス(7735)は一時6.9%高の18,040円をつけ昨年来高値を更新しました。同社の主要顧客で半導体受託生産の世界最大手である台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]が2026年の設備投資計画は520億-560億米ドルを見込むとしたことから、同社には売上拡大期待の買いが入りました。
JX金属(5016)は一時5.4%高の2,698円をつけ上場来高値を更新しました。需要増が続く半導体に使われる金属薄膜材料を手掛けている同社は、オーストラリアのレアアース鉱床に出資もしていることから、日中関係の悪化を背景としたレアアース開発関連銘柄として資金流入が続いています。
サンリオ(8136)は一時5.9%安の4,778円をつけ昨年来安値を更新しました。高市首相の発言から日中関係が冷え込む中で、訪日客の減少や現地ビジネスへの影響が懸念されることで海外勢などからの売りが出ており、軟調な推移となりました。
TBSホールディングス(9401)は一時1.8%高の6,220円をつけ昨年来高値を更新しました。16日、米国の映画製作・メディア会社レジェンダリー・エンターテインメントと資本業務提携したと発表し、海外事業拡大への期待感が買いにつながりました。
アストロスケールホールディングス(186A)は一時16.2%高の963円をつけ昨年来高値を更新しました。15日、日本経済新聞が「日本とイタリア両政府は宇宙開発の技術協力を進めるため協議の枠組みを新設する」と報じました。人工衛星や宇宙ごみの除去などで最新技術を共有するとされ、これによる恩恵を受けるとの見方から思惑的な買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は0.3%安で続落も、週間では3.8%高となりました。衆議院選挙への期待感は大きく、海外勢などが買い支えている印象です。来週の注目材料は、19日に予定されている高市首相の会見で、足元の株高要因となっている衆議院解散総選挙の方針についての発言が注目されます。また、22日・23日は日銀金融政策決定会合が予定されており、直近の円安進行もあり先行きの金融政策に関する関係者の発言が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
