東京市場まとめ
1.概況
日経平均は301円安の54,039円と反落して寄付きました。地政学リスクの高まりなどから前日の米国市場は主要3指数が揃って続落していることに加え、日経平均は初の54,000円台と最高値圏とあって、利益確定の売りがでたことも指数を押し下げました。序盤に下げ幅を拡大した日経平均は9時58分に631円安の53,709円で本日の安値を更新しました。その後は安値圏で一進一退に推移し、前引けは520円安の53,820円となりました。
後場も安値圏で取引を開始すると、中ごろから大引けにかけて下げ幅を縮小する展開となりました。引け間際に台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]が市場予想を上回る決算を発表したことで、再び54,000円台を回復し、最終的には230円安の54,110円で4営業日ぶりに反落となりました。
TOPIXは24ポイント高の3,668ポイントで4日続伸、連日で最高値更新となりました。新興市場では東証グロース250指数が25ポイント高の732ポイントで反発となりました。
2.個別銘柄等
良品計画(7453)は11.8%高の3,234円をつけ大幅反発となりました。14日、2026年8月期の第1四半期決算を発表し、営業利益が前年同期比29%増の283億円と市場予想上回ったほか、売上高にあたる営業収益も15%増の2282億円となり、収益の成長を評価した買いが入りました。
SHIFT(3697)は一時10.0%安の857円をつけ昨年来安値を更新しました。14日、2026年8月期の第1四半期決算は、採用などにかかる費用増が重荷となり営業利益が前年同期比20%減の28億円となる減益で、これまでは同社は高成長銘柄と位置づける見方が多く、今回の決算でも増益期待が強い中で、減益決算を嫌気した売りが出ました。
コンサルティングのベイカレント(6532)は6.4%高の7,203円をつけ3営業日ぶりに反発となりました。14日、2026年2月期の第3四半期決算を発表し、売上高にあたる売上収益は前年同期比27%増の1059億円、営業利益が22%増の351億円と20%以上の増収増益となり、堅調な業績を好感した買いが入りました。
キユーピー(2809)は4.6%高の4,333円をつけ5営業日ぶりに反発となりました。14日、2025年11月期(今期)の当期純利益は前期比16%減の255億円を見込むと発表し、減益予想ではあるものの市場予想を上回るガイダンスとなったほか、発行済み株式総数(自己株式を除く)の2.87%に当たる400万株、金額にして100億円を上限とする自社株買いの実施を発表したことが買い材料となりました。
大和自動車交通(9082)は7.4%高の1,315円をつけ大幅反発となりました。国土交通省が14日、公共料金の適正さを審議する内閣府消費者委員会で東京23区などのタクシー運賃の改定案を提示しました。値上げ分は運転手の賃上げや配車アプリといったIT投資などの原資に充当するとし、タクシー事業の採算改善につながるとの見方から買われました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は4営業日ぶりに反落となりました。一方で大引け直前には急速に下げ幅を縮めたほか、TOPIXは続伸し最高値を更新するなど相場全体の地合いは悪くない印象です。明日に向けて、米銀大手のゴールドマン・サックス[GS]やモルガン・スタンレー[MS]の決算発表や、米アトランタ連銀総裁やリッチモンド連銀総裁らの講演が予定されておりこれらが株価材料となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
