先週(1月5日週)末以降、相場には底堅さが見られます。横ばいレンジの中にありながら、安値は着実に切り上げる展開となっており、BTCは円建てベースでもじわりと下値を固めつつあります。ようやくマーケット環境が好転しつつある印象も出てきました。

また、今週(1月12日週)はアジア時間中心に資金が流入しやすい傾向があると見ており、リスク選好ムードが継続すれば、一段と反発が試される局面になるかもしれません。

例年、年末年始は小さなラリーが発生しやすく、1月2週目はその反動で短期調整が入ることが多くなります。その後、中国春節シーズンも後押し材料となって、3週目以降~2月上旬は再び上昇基調に乗りやすい傾向があります。そのため今週は、基本的には押し目買いを軸にした戦略が有効だと考えています。

BTC(ビットコイン)SMA90突破に迫る、突破後は1,500万円台が視野に

BTC/JPYの日足チャートから見ていきましょう。SMA90(水色)が徐々に低下しており、1,470~1,480万円付近に位置しています。ちょうどレジスタンスラインが引けるゾーンでもあるため、短期的には上値が抑えられやすい地点です。ただし、この水準を明確に突破できれば、相場は上昇方向に勢いがつきやすいと見ています。

現在、日足MACDはデッドクロス気味ですが、1月特有の資金フローが優勢となることで「騙し」となり、むしろ上抜けのきっかけになる可能性があると考えます。もしレジスタンスを抜けてくるようであれば、上昇に弾みがつく展開を十分に期待できる局面です。

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いてBTC/JPYの4時間足チャートでは、移動平均線がようやく順方向に並び、SMA30 → SMA90 → SMA200と典型的な上昇トレンドの並びに転換しました。

さらに、MACDは0付近での張り付き状態が続き、値幅が収縮している点も注目です。この状態は、ブレイク後に動きが大きくなりやすい典型例であり、エネルギーが溜まり切った状態にも見えます。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

押し目買いの候補としては、
・直近安値手前
・SMA90(水色)+サポートラインの重なるポイント

が中心となるでしょう。

上値のターゲットは段階的に① 1,480万円手前② 1,500万円突破(トレンド明確化の条件)を視野に入れています。

ETH(イーサリアム)は三角保ち合いに近い形状、上値のターゲットは55万円近辺か

ETH/JPYチャートの日足は、BTCに比べるとやや上値の伸びが鈍いものの、安値を切り上げて三角保ち合いに近い形状を形成しています。SMA90(水色)を明確に上抜けられれば、BTC同様に強い反発が出る可能性があります。

上値のターゲットはSMA200(橙)が位置する55万円近辺です。ただし、2025年12月の戻り高値とSMA200は近い価格帯にあるため、一度で突破するのは難しいと考えています。

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

以上のことから
・1回目の利食い目安は54万円付近
・押し目を待つ
・再度55万円超えのトライを狙う

という段階的な売買を想定したいところです。

いずれにせよ短期的には上昇基調が継続すると考えています。仮説通りBTC・ETHともに上昇トレンドとなった場合、1月下旬以降~2月にかけては戻り売りスタンスへ転換する準備も必要になるでしょう。

今週(1月12日週)のポイント

最後に、BTC、ETHの今週(1月12日週)の予想されるポイントについてまとめます。

• 下値を切り上げており、相場環境は改善傾向
• 今週(1月12日週)は押し目買いが中心戦略
• BTCはSMA90突破が鍵。突破後は1,500万円台が視野に
• ETHは三角保ち合い。54万円利確→押し目買い→55万突破狙い
• 2026年1月の月内は上昇傾向、2月半ばの春節前後~2月下旬以降で再び反落に注意