「東京モーターショー」から改称、510超の企業が参加

 

日本自動車工業会が主催する国内最大の自動車ショー、「ジャパンモビリティショー2025」が10月31日~11月9日の期間(一般公開)で開催されている。過去最多の510超の企業・団体が参加する見通しとなっている。

ジャパンモビリティショーは2023年に東京モーターショーから改称。一般向けのショーケースイベントとビジネス向けイベントが隔年で開催されるサイクルとなり、今回が2回目のショーケースイベントとなる。前回2023年は475の団体・企業が参加した。

今回は完成車メーカーからはトヨタ自動車(7203)や本田技研工業(ホンダ)(7267)などの日本勢に加え、韓国の現代自動車や起亜が初参加となる。また、中国のBYDが軽EV(電気自動車)の試作車を公開しているほか、各社がEVを重点的に展示している。

メーカー各社の新製品、取り組みを紹介

プレスデーの10月29日、30日の2日間にわたって取材に訪れた。各社の取り組みを紹介する。

マツダ(7261)

マツダ(7261)は「走る歓びは、地球を笑顔にする」がコンセプト。2035年に目指す姿として「走れば走るほど、CO2(二酸化炭素)を減らす」クルマのコンセプトカーを展示している。「MAZDA VISION X(クロス)‐COUPE」はカーボンニュートラル燃料で駆動する2ローター・ロータリーターボエンジンモーター、バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムにCO2回収装置を搭載。高い環境性能と走行性能を両立し、革新性と走る歓びを提供するとしている。

SUBARU(7270)

SUBARU(7270)のキーメッセージは「ブランドを際立てる」。100年前に飛行機研究所から始まり、技術を磨き続け「安心と愉しさ」を提供してきた。コンセプトカーはSTIで、追い求めてきた「走る愉しさ」を、最先端の技術で際立たせている。BEV(バッテリーEV)と内燃機関の2つのパターンで展示。

トヨタ自動車(7203)

トヨタ自動車(7203)のブースでは2026年に60周年を迎えるカローラのコンセプトモデル「カローラコンセプト」が目を引いた。2035年のカローラをイメージしたという。先端的に見えるフォルムは、「みんなが乗りたくなる格好いい車」を目指したという。また、EVがベースとなるが、HEV、プラグインハイブリッド、ガソリン車などから顧客が選択することが基本のようだ。

もう一台話題となったのが「センチュリー」。センチュリーといえば運転手付きでオーナーは後部座席に座るイメージだが、最高級モデルとして再定義。まばゆいほどに光り輝く「緋色(ひいろ)」と呼ばれるオレンジ色のクーペモデルを公開している。豊田章男会長はブリーフィングで「日本から次の100年を作る挑戦」と語ったと報じられている。

本田技研工業(ホンダ)(7267)

本田技研工業(ホンダ)(7267)は日本初公開のEVシリーズ「ゼロ」を出展。メインステージには小型のSUV(多目的スポーツ車)「アルファ」、中型SUV、高級セダン「サルーン」が展示されていた。いずれも日本で、2027年度中に投入するとみられる。

また、6代目の「PRELUDE(プレリュード)」を展示。2025年秋のリリースが予定されている。初代は1978年に誕生。先代の5代目から約25年ぶりの復活という。本田独自のハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させ、「操る喜び」を継承しながら、環境性能や日常の使い勝手も追及した「前奏曲=プレリュード」になるモデルだという。

日産自動車(7201)

日産自動車(7201)は16年ぶりに刷新するプレミアムミニバンの新型「エルグランド」を世界初公開。1997年に初代が登場し、今回で4代目となる。日産のハイブリッドシステム「e―POWER」と電動駆動4輪制御技術「e―4ORCE」を搭載。前後2つの高出力モーターとブレーキの統合制御で、あらゆる路面で走行をレベルアップしているという。

いすゞ自動車(7202)

いすゞ自動車(7202)では、日本初のBEVフルフラット路線バス「エルガEV」をベースにした、新たに開発している自動運転バスの試作車を展示。カメラやLiDAR(レーザー計測器)、ミリ波レーダーなど複数のセンサーで周囲を認識。また、車両統合制御技術により、安全かつ安定した自動運転を実現するという。

BYD

中国のBYDは日本の軽自動車規格に準拠した軽EVのプロトタイプ「RACCO(ラッコ)」を世界初公開。軽EVは日本の独自規格であり、この分野への商品投入はBYDの本気ぶりが伝わってくる。日本国内正規ディーラーを順次拡大し、保証やメンテナンスサポートも行うという。同社の軽EVが日本メーカーのシェアを奪うかどうか、関心が高い。報道では2026年夏の発売が取りざたされている。

タカラトミー(7867)

タカラトミー(7867)はミニカーの「トミカ」コーナーを出展。「トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクト」として自動車メーカー5社の協力により、特別なデザインを施された5台の車両が登場している。また、ジャパンモビリティショー2025開催記念トミカなども販売している。