東京市場まとめ

1.概況

前日の米国市場は休場であったものの、ドイツや英国といった主要国の株高を受け、日経平均は13円高の39,187円で寄り付きました。朝方はドル円相場が1ドル151円台半ばと前日大引け時点と比べ円高に推移していたこともあり、下げに転じる場面も見られました。9時31分には22円安の39,151円をつけ本日の安値を更新しました。その後は持ち直し、121円高の39,296円で前引けとなりました。

後場に入ると、ドル円相場にて円が下落し、またアジア市場での株高が後押しし日経平均も上げ幅を拡大しました。13時1分に334円高の39,508円をつけ本日の高値を更新しました。その後は伸び悩み、39,400円台での推移が続くも段々と上げ幅を縮小、最終的には96円高の39,270円で大引けとなりました。

新興市場では東証グロース250指数が続伸、0.8%高で取引を終えています。

2.個別銘柄等

日産自動車(7201)は3.7%高の439.5円をつけ反発で取引を終えました。英フィナンシャル・タイムズが「内田誠社長が退任すれば、本田技研工業(7267)が世界第4位の自動車メーカーをつくるための買収交渉を再開する意向であることがわかった」と報じ、交渉が再開すれば、同社の経営改善が進むとの見方から買いが集まりました。一方、本田技研工業は0.5%安の1,417.5円、2社の統合に再び加わるとの思惑が強まった三菱自動車工業(7211)は6.9%高の417.5円をつけ大幅反発となりました。

IHI(7013)が6.3%高の9,780円をつけ続伸となりました。17日、欧州主要国がパリでウクライナ情勢に関する緊急首脳会合を開催し、中長期的に防衛力を高める必要性があるとしたことで、軍備増強の思惑から欧州市場で防衛関連株が買われた流れを受けて、日本でも防衛関連銘柄に買いが集まりました。川崎重工業(7012)は一時8.2%高の8,176円をつけ昨年来高値を更新、三菱重工業(7011)は2.7%高の2,173円をつけ続伸となりました。

東京瓦斯(9531)は一時5.0%高の4,815円をつけ連日で昨年来高値を更新しました。17日、国内証券が同社の投資判断を最上位に引き上げ、また目標株価も5,000円に引き上げたことが買い材料となりました。株主還元の実績や、今後も継続的な株主還元が実施される可能性が高いといった評価がされています。

古河電気工業(5801)は3.6%高の7,294円をつけ4日ぶりに反発し取引を終えました。17日に国内証券が目標株価を従来の5,950円から8,700円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。足元では情報通信ソリューション分野が7四半期連続での営業赤字であるも、データセンター向けを中心とした利益回復や成長が期待できると評価されています。

そのほかの銘柄では、キオクシアホールディングス(285A)が一時、21.0%高の2,485円をつけ連日の上場来高値更新となりました。サンリオ(8136)も一時3.2%高の7,315円をつけ、連日で上場来高値を更新しました。アナリストからは「ハローキティ」に偏りがちであった収益構造が複数キャラクターで稼ぐ仕組みになってきたと、収益力向上が評価されています。

VIEW POINT: 明日への視点

日銀の追加利上げ観測から、長期金利が約15年ぶりとなる1.4%台に到達しました。明日は日銀の高田審議委員が宮城県金融経済懇親会後に記者会見する予定で、追加利上げが意識される中、発言の内容に注目が集まります。同氏はタカ派スタンスで知られており、17日発表の国内GDPが強含んだ点も踏まえ、利上げを進める前提での発言が予想されますが、次回の実施時期やターミナルレートへのヒントがあるかに注目です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)