東京市場まとめ
1.概況
前週末の米国市場でダウ平均が下落したことを背景に日経平均は55円安の39,094円と続落で寄り付きました。朝方は荒い値動きとなり9時1分に128円安の39,021円をつけ、本日の安値を更新しました。その後、急速に反転すると9時17分に89円高の39,238円をつけ本日の高値を更新しました。
その後再び下げに転じ安値圏まで下落しましたが、持ち直し前場は15円高の39,164円で取引を終えました。後場は寄り付き直後に48円安の39,101円まで下落する場面もありましたが、早々に持ち直すとしばらくは39,200円付近での推移となりました。
その後15時前から上げ幅を縮め、再び下げに転じましたが、前週末の終値付近で一進一退の展開となり、最終的には24円高の39,174円で反発して取引を終えました。新興市場では東証グロース250指数が3日ぶりに反発、0.7%高となりました。
2.個別銘柄等
クレディセゾン(8253)は一時13.8%高の4,025円をつけ、昨年来高値を更新しました。14日に第3四半期決算を発表し、事業利益が前年同期比30.0%増の799億円と、大幅増益となったことが好感され買いが入りました。
NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)は8.3%高の2,712円をつけ、大幅反発で取引を終えました。14日に2024年12月期決算を発表し、今期の営業利益が前期比63.0%増の800億円となる見通しを示したことや、上限500億円の自社株買いを発表したことが好感されました。
電通グループ(4324)は一時13.5%安の3,039円をつけ、昨年来安値を更新しました。14日に2024年12月期決算を発表し、調整後営業利益は前期比7.8%増の1,762億円となるも、今期の調整後営業利益が前期比17.2%減の1,460億円になりそうだとの見通しを示したことで売りが膨らみました。
オリンパス(7733)は一時13.3%安の1,972円まで下落しました。14日に第3四半期決算を発表し、通期の当期純利益の見通しを前期比56.7%減の1,050億円へと従来から160億円、下方修正したことが嫌気されました。中国での業績不振が業績を下押ししました。
ダイフク(6383)が15.9%高の3,655円をつけ、反発となりました。14日の2024年12月期決算発表にて、今期(2025年12月期)の当期純利益が市場予想を上回る650億円になりそうだとの見通しを示したことで買いを集めました。
VIEW POINT: 明日への視点
今晩の米国市場がプレジデントデーの祝日ということもあり、後場は上値が重く大引けにかけて持ち高調整の動きが見られました。
決算発表も一巡し、また米国市場が休場であることから明日は材料難と考えられますが、17日の米国ではボウマンFRB(米連邦準備制度理事会)理事やフィラデルフィア連銀総裁の講演が予定されており、金融政策に関する発言があるかに注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)