12月16日朝、BTCは突如続伸し、2024年の最高値を更新しました。本コラム執筆時点(12月16日午前)では1,635万円付近となっています。
最近の大きなニュースとして、マイクロストラテジー[MSTR]が12月23日以降ナスダック100に組み入れられる事が報じられました。これにより、インベスコQQQトラストを中心としたETF資金の一部がマイクロストラテジー株式購入に向かうでしょう。よって、株式投資家も間接的にBTCをサポートする形となりそうです。ナスダック100指数のうち、マイクロストラテジーのウエイトは0.47%とまだ軽微ですが、それでも年間数十億ドルの押し上げ効果が期待できると思われます。
現在、米国上場企業では暗号資産を内部留保に取り入れようという動きが徐々に到来しています。2025年以降、世界の企業資金の一部が暗号資産に向かうトレンドはより活発になっていくのではないでしょうか。
BTC(ビットコイン)、12月17日以降の押し目にチャンスありか?
BTC/JPY日足チャート分析から入ります。1,550万円をしっかりと突破し、アセンディングトライアングルは完成です。MACDはダイバージェンスしていますが、それを解消する日数と調整は十分入ったとみており、さほど気にするレベルではないでしょう。むしろ、大きなトレンドが再開されて続伸すると考えます。
デリバティブ市場でのファウンディングレートは史上最高値にも関わらず、ほとんどニュートラルです。ロングポジション、ショートポジションの比率は拮抗しており、多少買いが優勢であるもののバランスがとれた状態と言えるでしょう。
前回12月5日の史上最高値更新時はロングポジションがパンパンであったため、10万4000ドルをつけた後、24時間後には10%程度の調整が入り、92,000ドルをつけました。あの日と本日12月16日は全くの別物と個人的には考えており、本日の上昇時のポジションバランスは極めて良好なファウンディングレートでした。よって、堅調に推移し、さらに続伸すると予想しています。
続いて、BTC/JPY4時間足チャート分析です。トレンドラインとSMA30(黄色)が重なるタイミングから買いを狙っていくとよいかもしれません。翌日あたりから高値で推移しつつトレンドラインまで値を下げていた場合、SMA30がトレンドラインに角度的には追いついている可能性が高いと推測できます。
暫定1,600-1,610万円付近で推移するタイミングと重なると、テクニカル的には買い場となりそうです。押し目買いの第1ポイントとして意識しておくとよいのではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)も堅調、ETF資金流入比ではBTCよりも有利か?
ETH/JPY日足チャート分析に切り替えます。トレンドラインとSMA30は重なりながら良いリズムを継続していると言えるでしょう。次の押し目もこのトレンドラインでサポートされる確率は高そうです。
またETFからの資金流入は好調が続いており、12月16日現在ではベットベースで2,268ミリオンドルに到達しました。
米大統領選挙までは特に資金流出が顕著でしたが、完全に流れが変わり、それが継続されています。まだBTCの時価総額の1/4未満のため、これを加味すると時価総額の割にはビットコインの資金流入と比べて大きな資金が流入していることが理解できるでしょう。よって、このトレンドはまだまだ続くと考えます。ETHも2024年はかなり出遅れていますが、断続的な資金流入が期待できると考えて買いトレードを継続していきたいと思います。今週も上昇目線を堅持、BTC、ETHは堅調だと考えます。