初心者でもわかりやすい金融用語集

内部留保

内部留保とは、企業が稼いだ利益のうち、 配当 配当配当とは、利益の一部を株主に分配することです。配当は株主に還元する方法の一つで、通常は現金で支払われますが、株式(株式配当)や他の資産の形で支払われることもあります。 配当を受け取る権利があるのは、... や税金を支払った後に残る部分を、再投資や将来の不測の事態に備えて社内に留め置くことを指します。具体的には、企業が得た利益をそのまま手元に残すのではなく、設備投資や研究開発、借入金の返済などに使うために蓄えておくことです。

内部留保は、企業の財務健全性を高めるための重要な手段であり、外部からの資金調達に頼らずに自社の成長を支えることができます。これにより、企業は経済の変動や市場の不確実性に対して強い耐性を持つことができます。

一方で、内部留保が過剰に蓄積されると、 株主 株主株主とは、企業の株式を保有する個人または法人のことを指します。株主は、企業の所有者の一部として以下のような権利を持ちます。 1.議決権:株主総会に出席し、企業の重要な意思決定に対して投票する権利です... に対する配当が少なくなる可能性があり、株主の利益を損なうこともあります。このため、企業は内部留保と配当のバランスを適切に保つことが求められます。

投資家にとっては、企業の内部留保の状況を見ることで、その企業の財務体質や成長戦略を評価する一つの指標となります。