9月終盤、BTCは上昇で入ってきています。このまま最終週も週足陽線となるのか、あるいは一度押し目を作るのか、注目の1週間となりそうです。毎年9月相場は株式市場含めて難しい時期になります。筆者の経験上、暗号資産市場は特に9月下旬~9月末までにかけて下落する傾向があり、その後10月に入ってから上昇相場に戻ることが多い印象です。
こうした値動き(ベアトラップ)は過去に何度も経験しており、その後決まってカウンター上昇が入り、11~12月あたりに向かってTOPをつけにいく傾向があります。よって、今週から来週にかけては、年内最後の押し目買いのチャンス到来となるかもしれません。
BTC(ビットコイン)はSMA90から一度反落か?
BTC/JPY日足チャート分析から入ります。900万円を超えてきていますが、SMA90(水色)に到達してから急に上値が重くなりました。ここを抜けるとSMA200(橙)がターゲットになるのですが、前述した通り、9月下旬は短期的に下がりやすい傾向があるため、SMA30(黄色)まで軽く押す方を意識したほうがよいかもしれません。
現在は850万円程度で推移していますが、今週中に少しずつこの価格は切り上がっていくと思われます。そのため、855-870万円ゾーンでの押し目買いを狙っていくとよいのではないでしょうか。
また、あまり考えにくいものの、このサポートを割り込む場合は、8月と9月の安値を結ぶトレンドラインを意識しておくとよいでしょう。800万円前後の押し目も存在しているので、最終防衛ラインの価格も頭の片隅に少し置いておいてください。
BTC/JPY4時間足チャートに時間軸を落とします。MACDのダイバージェンスが発生しており、テクニカル的には下落を示唆する形状です。現在SMA30にサポートされていますが、下抜けする場合はSMA90やSMA200まで押す可能性があります。
4時間足もこれら移動平均線サポート帯は855-870万円となりそうですが、日足と見事にサポートが被りそうです。今週はこの水準が買い場となる可能性が高いので、この価格帯を意識しておくとよいのではないでしょうか。
また4時間足レベルでの上昇トレンドラインも週後半には850万円を超えてくると考えます。あらゆるサポート条件が850-870万円あたりに重なっていることを考えると、やはり手堅いエントリーゾーンになりそうです。
ETH(イーサリアム)は8月の戻り高値を意識
ETH/JPY日足チャート分析に切り替えます。40万円のレジスタンスラインまであと少しです。8月につけた戻り高値へ今週中にトライするか注目でしょう。高値をブレイクする場合、SMA90が41-42万円付近でレジスタンスになりそうなため、今週の上値の目安は40-42万円を意識したいと思います。
ただし、前述したように、個人的にはBTCが反落するパターンを意識しているため、SMA30からの押し目買いを狙っていったほうがよいかもしれません。
日足のみだと情報が少ないので、4時間足に時間軸を落とします。
ETH/JPY4時間足分析です。MACDがダイバージェンスしており、BTC同様に反落しやすい地合いのようです。週後半~週末になれば、SMA90やSMA200が四角で囲ったエリアで推移してくると予想します。36万円前後が候補になりそうですが、この価格帯まで反落していれば新規エントリーはしやすそうです。よって、ETHのテクニカル上での押し目買いポイントは、このあたりで意識して勝負していきたいと思います。
2週間ほど前から暗号資産市場は大きな反発相場となっています。10月以降の上昇トレンドに期待した買いが入ってきているのではないでしょうか。個人的には、まずは今週後半から、特に押し目買い好機を狙ったトレード戦略で臨もうと考えています。