・8月上旬の暴落は、先週末時点で急落分をすべて埋める動きとなった。まだ余震はあるものの、急激な動きはいったん落ち着いた。
・今回の大暴落はいろいろな材料が重なって起きている。個別に見ると、米国の景気後退懸念や急激な円高進行など、かなりの部分が解消している材料は多い。
・今週のジャクソンホールについてはパウエルFRB議長のマーケットとの対話に慣れているから心配はしていないが、閉会中審査での植田総裁の発言は、普段と異なる環境下でのイベントでもあり心配。
・38,000円からさらに上値を追う材料がない。バリュエーション的にもPERは過去平均の15倍という水準なので、次の材料が出るまではしばらくこのレンジを固める動きか。
- 広木 隆
- マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
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上智大学外国語学部卒。神戸大学大学院・経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。帝京平成大学・人文社会学部経営学科教授。社会構想大学院大学・客員教授。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。2010年より現職。
テレビ東京「モーニングサテライト」、BSテレビ東京「NIKKEI NEWS NEXT」等のレギュラーコメンテーターを務めるなどメディアへの出演も多数。
著書:
『ストラテジストにさよならを 21世紀の株式投資論』(ゲーテビジネス新書)
『9割の負け組から脱出する投資の思考法』(ダイヤモンド社)
『勝てるROE投資術』(日本経済新聞出版社)
『ROEを超える企業価値創造』(日本経済新聞出版社)(共著)
『2021年相場の論点』(日本経済新聞出版社)
『利回り5%配当生活』(かんき出版)
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- [収録日]
- 2024/08/20
- [再生時間]
- 13:21