【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 38,892.80 ▼11.24 (4/8)
NASDAQ: 16,253.96 △5.44 (4/8)
1.概況
米国市場は10日に3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか様子見となり小幅に高安まちまちとなりました。12ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に109ドル高まで上昇した後、昼過ぎに46ドル安まで下落するなど一日を通して一進一退の展開になると結局11ドル安の38,892ドルで取引を終え反落となりました。また、S&P500株価指数も1ポイント安の5,202ポイントと反落となっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5ポイント高の16,253ポイントと続伸となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーやヘルスケア、情報技術などの6業種が下げました。一方で不動産や一般消費財・サービス、公益事業などの5業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は18銘柄が下げ、インテル[INTC]が2%近く下落したほか、キャタピラー[CAT]とメルク[MRK]も1%以上下げました。ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]も1%近く下落しています。一方で12銘柄が上げ、ナイキ[NKE]とホーム・デポ[HD]が1%以上上昇し、スリーエム[MMM]も1%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が自動運転タクシーの「ロボタクシー」を8月に発表すると明らかにしたことで5%近く上げました。また、主力ハイテク株ではグーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]が1%以上上昇しています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い4.42%となりました。ドル円は151円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場はドル円が引き続き151円台後半の円安水準で推移していることなどから堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の39,500円を上回ることができるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)