今、つぶやくテーマは株高しかない…そんな勢いが続いてきましたが、さすがに、4万円を超えたところで、「スピード違反」、「息切れ」、という声が増えた印象です。

一方で、これから1つ注目されるのは、春の海外投資家のアノマリーです。毎年4月は、海外投資家の買い越しが大きくなります。データが取れる2002年以降でみると、コロナの2020年を除き、4月の海外投資家は全て買い越しとなっています。特に、2018年や2022年は、年間では売り越しになっているにも関わらず、4月は買い越しとなっています。

理由のないアノマリーは、単なる偶然です。例えば星座の動きや干支と株価などはその典型だと思っています。しかしこの4月アノマリーについては、日本の機関投資家の決算期との関係から、それなりに合理的な理由があると思います。つまり、3月の決算対策で、国内の企業や投資家がリスクを落とす傾向があります。そして4月はその反動でリスクオンになりやすく、これを見越して海外投資家が買っている、という説明です。

しかも、3,4月は桜の季節。海外投資家が日本に来やすい時期でもあります。今週開かれたある証券会社の投資家イベントには、昨年より2割以上多い投資家が参加したと報じられています。来日が投資に直結するとは限りませんが、逆に注目されなければ投資にも繋がりませんから、より多くの投資家の来日はやはり明るいニュースです。

これから株価は少し不安定になるかもしれませんし、ネガティブな情報も増えると思います。それはそれで目を向けるべきですが、一方で、こうした好材料にもバランスよく注目し、冷静に判断していきたいと思います。