株高が続いています。今年も2ヶ月しか経過していませんが、勢いそのままに年間見通しの上方修正も散見されます。昨年の日本株はTOPIXで25%高、米国株はS&P500で24%高、今年の日本株は先週末で15%高、米国株は8%高ですので昨年以上の上昇ペースです。なお昨年の日本株の成績は過去50年で6位、同米国株は12位と歴史的にも優秀でした。

どのディスクレーマーにもありますが過去・現在のリターンは将来のリターンを説明するものではありません。むしろ株高でPERが上昇しているのであれば、それは将来の期待リターンの低下を意味します。今の良好なリターンを享受しながらも、今後の長い運用期間にずっと同じことが続かない点は留意されます。

米国の公的年金の予定利率は長らく7.5%程度とされてきました。これを達成するためのポートフォリオは理論的には1990年代は債券だけで可能でした。その後金利低下によって2000年代は株式が中心となり、金融危機を経て2010年代にはオルタナティブ運用が組み入れられたように、運用スタイルは10年単位で見ると大きく変化しています。

日本でも新NISAが始まり、株式が囃されるとともに好スタートとなりましたが、長い運用においてはその先も目配りが必要です。株高が社会全体に恩恵をもたらし、今後資金調達手段の多様化とともに、株式以外の運用手段の多様化が個人投資家全般に身近になっていくことを期待します。