2024年1月10日、ついにビットコイン現物ETFが承認されました。その翌日1月11日から米国市場で取り扱いが開始され、初日は46億ドルの取引が行われたようです。
取引開始から1時間程度でBTCは710万円台をつける大きな上昇となりました。しかし、NY市場のクローズにかけて値を下げていき、翌日金曜日のクローズまでに600万円付近まで下値を押す「セル・ザ・ファクト(事実で売れ)」となりました。
値動きの読みは難しい展開ではありましたが、米国市場でビットコインが売買できるようになったことは、歴史的にも大きな快挙と言えるでしょう。今後も断続的な資金流入が予想されます。ある程度の調整を終えると、また徐々に高値を追う展開を予想しています。
BTC(ビットコイン)、580-600万円は買い場か?
まずはBTC/JPY日足チャート分析です。調整ムードが漂っているものの、そこまで下値を押すとは見ていません。SMA90(水色)と580万円付近のサポートラインが重なるポイントが、1月15日、16日には到来しそうですが、ここは鉄板の押し目買い水準ではないでしょうか。
大きな悪材料が発生しない限り割り込むことはなく、580万円以下だと売られすぎと判断できるゾーンです。ここからは買い下がりトレードでもよいかもしれません。MACDのダイバージェンスも幾分調整されたでしょう。今週は現状価格から580万円にかけて、押し目買いゾーンとして定めたいと思います。
ETH(イーサリアム)は上昇始まる
続いてETH/JPY日足チャートです。BTCよりも大きな上昇となっています。ビットコイン現物ETF承認の報道と同時に、BTCよりもETHのほうが強く買われました。
これは1月からアップデートとなる「デンクン」への期待もあったでしょう。1週間で3万円程度の高い値段で推移をしており、BTCとは対照的です。まだまだ上昇トレンド継続の余力が残っているのではないでしょうか。
ビットコイン現物ETFや半減期イベントはすでに大半が織り込み済みである反面、ETHは2023年からの上昇が他のコインと比較して控えめなことを加味すると、個人的には先週のコラムでも述べたように、2024年はETHの年ではないかと期待しています。
さて、チャート分析に戻りますが、35万円近辺に引けるサポートラインをバックに買いトレードを継続したいと思います。
ビットコイン現物ETF 承認報道にてブレイクしたETHの高値圏での滞空時間を見ていると、本来ならば「セル・ザ・ファクト」の売りに連れ安になっているところが踏みとどまっているのがわかります。つまり、上昇を信じたロングポジションがまだ少なかったため、事実の売りに繋がらなかったと予想できます。よって、まだまだETHポジションはマーケット上でニュートラルではないかと考えています。
株式市場では、よく出遅れ銘柄と言いますが、まさにその状態ではないでしょうか。2023年から上昇幅が少ないETHはそもそも売り圧力にはならないでしょう。そのため、BTCよりもETH上昇のほうが有利に働きやすいのではないかと見ています。
以上のことから、引き続きETH中心のポートフォリオ、個人的には先週からさらに比率を上げてETH7、BTC3ぐらいでトレードを継続しても良いのではないかと考えています。