◆元旦に初詣に行き、おみくじを引いたら一番くじの「大吉」だった。これは春から縁起がいい。「願望(ねがいごと)」は「思うままなり」。思わず頬を緩めたのも束の間、続きにこうあった。「されど油断すれば叶わず」と。

◆本文(?)というか、「運勢」と書かれた欄は以下の通り。「天の助けを受け諸々の災い去りて喜びあり」。まあ、「大吉」なんだから、当然だろう…。しかし、その続きはこうだ。「心を正直に、行いを慎み、貧者を慈しみ弱気を助け、信心怠りなくば、益々思うままなり」って、聖人君子じゃないんだから!そんないっぱい条件付きでの「思うままなり」か。

◆「大吉」はそれほどめでたくないという説もある。今が最高なら、あとは落ちるだけである。なんだか相場格言の辰巳天井みたいだ。辰巳の年に株は上がるが、そこが天井、あとは下がるだけ。相場格言で辰巳の次の午は「尻下がり」である。

◆そもそも、おみくじというものは人の気持ち引き締め、正しい行いに導こうとするものなのだろう。「凶」を引いたなら、すべからく慎重に物事に対処し現実の災いを避けようとする。その結果、大過なければ「吉」である。「大吉」でも、奢らず謙虚な姿勢があってこそ良い運を活かせるというものだ。

◆アメリカの億万長者、かつてフォーチュン誌で世界一の大富豪にも選ばれた石油王ジャン・ポール・ゲティの言葉を思い出す。

私の成功法則は何かだって?朝早く起きて、夜遅くまで働き、油田を掘り当てる。それだけさ。

運が良かったから成功したわけではない。一生懸命に働かないと幸運は引き寄せられないということだ。僕が引いた「大吉」のおみくじも、まさに同じことを言っている気がした。今年も気を引き締めて一生懸命に働く所存です。

◆ちなみに、肝心の「商法(あきない)」はどうか。「買うに吉 利あり」とあった。よーし、今年も買って買って買いまくるぞ。いや、待て。「油断すれば叶わず」だ。慎重に行きましょう!