◆昼寝をしたほうがスッキリして午後の仕事がはかどるという。厚生労働省の指針にも示されたこともあって大手企業のなかにも昼寝を推奨するところが現れた。

◆僕は朝が早い。よって夜も早い。だから昼寝をしようとは思わない。ひとのライフスタイルは様々である。個々人のライフスタイルに合わせた柔軟な労働時間のあり方が広く社会に認められるようになればよいと思う。

◆労働時間の規制緩和が成長戦略の一環として議論されている。企業の側に立った議論というよりは労働者のための議論にするべきだ。これを機に残業のあり方を見直し、仕事の効率・生産性を高めることに意識を向けるべきであろう。と、いうのは「正論」であっても実現論に落とすには、労使ともにいくつものハードルがある。粘り強く変革の重要性を訴えていくしかあるまい。

◆「早く仕事を始めて早帰りしたいのだけど、広木さんのように早起きできません」という方に俳優の哀川翔さんの言葉を。「早く起きられないのは早く寝ないから。早く寝られないのは早く起きないから。『早寝早起き』ではなく『早起き早寝』が正解です」

マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆