【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,333.47 ▼56.68 (11/27)
NASDAQ: 14,241.02 ▼9.83 (11/27)
1.概況
米国市場は利益確定の売りが出て小幅に下落となりました。13ドル安でスタートしたダウ平均は直後にプラスに転じましたが、20ドル高で伸び悩むとマイナスとなり昼過ぎには109ドル安まで下落しました。その後下げ渋ると引けにかけて持ち直しました。しかし、戻し切れず結局56ドル安の35,333ドルで取引を終え3日ぶりに反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も9ポイント安の14,241ポイントと続落となりました。
2.経済指標等
10月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比5.6%減の67万9000戸となり市場予想も下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアや資本財・サービス、コミュニケーション・サービスなどの7業種が下げました。一方で不動産や一般消費財・サービスなどの4業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]が3%を超える下落となったほか、ダウ[DOW]も1%余り下げました。また、ウォルト・ディズニー[DIS]も1%近く下落しています。一方でスリーエム[MMM]が1%以上上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、「ブラックフライデー」でのネット通販の販売額が過去最高になったと伝わったことからネット通販支援のショッピファイ[SHOP]が5%近く上げました。さらに後払い決済サービスのアファーム・ホールディングス[AFRM]も年末商戦で決済サービスの利用が拡大するとの期待から12%近く上昇しています。
5.為替・金利等
長期金利は0.08%低い4.39%となりました。ドル円は148円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な下落に止まり新たな売り材料になりにくいことから堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)