先週のBTC(ビットコイン)は一時押し目を作るものの、高値圏での揉み合いに終始しました。
暗号資産取引所「Binance」のCEOであるCZ氏と米司法省との決着がつきつつあり、和解金40億ドル相当の支払いが求められる見通しとのこと。また、これを受けCZ氏がCEOを退陣することも報じられています。
先日からたびたびあった急落は、これらのリスク回避の動きだった可能性があります。加えて、FBIが闇サイトの「Silk Road(シルクロード)」から押収したBTCを12月末までの複数回に分けて売却するという報道が今年春ごろにありましたが、このあたりの影響も受けていそうです。
BTC(ビットコイン)の高値突破はいつか?
まず、BTC/JPY日足分析チャートです。
図表1で見る通り、アセンディングトライアングを形成中です。そして、MACDが右肩下がりとなり、徐々にガス抜け感が出てきています。欲を言えば、0.00ラインまで下がって欲しいところですが、上昇トレンドが強い証拠であり、そこまで下がりきらないと考えられます。
なお、トレンドラインまで今一度、下押しし、その後、再びレジスタンスラインまで上昇すると、MACD的にはもう一段の緩和が入るため、テクニカル的には上値を追いかけやすい形状になると思います。
トレンドラインより少し手前の価格を意識すると、SMA30(黄緑のライン)にタッチする付近からの押し目買いも良いかもしれません。
暫定となりますが、今週前半から半ばにかけて548-553万円を意識しておくと良いでしょう。今週は、この二つのポイントに絞った押し目買い戦略が良いのではないでしょうか。
SMA200が順調に上昇中
続いて、BTC/JPY4時間足チャート分析に移ります。
トレンドラインにSMA200(橙)が徐々に近づいてきており、こちらの移動平均線もこの角度で推移を続けていくと、週半ばになれば548万円以上での推移を開始しそうです。
よって、4時間足でもさらなるテクニカルサポートが見つかるため、日足を含めてより強固なサポートとなるでしょう。今週の押し目は、このポイントに据え置いて考えると良いのではないでしょうか。
また、週後半から週末にかけて575万円付近のレジスタンスラインを突破すれば、日足のMACD買われすぎシグナルも緩和されると考えます。タイミング的には色々と好条件が重なる週末となるのではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)は、三角保合い下限ラインを意識
次にETH/JPYの日足分析チャートです。
こちらもBTC/JPYと同じく、SMA30(黄緑)でサポートされて上昇に転じました。BTCほど強気形状ではありませんが、大きな三角保合いとなっています。
28万5,000円という2023年の高値だったレジスタンスラインを突破に成功してから、BTC同様に高値圏で推移を開始しています。ETHも三角保合い下限ラインからの買い、及びSMA30を意識したいと思います。価格的には29万円前後といったところでしょうか。この価格水準に押し目を作るタイミングからポジションを作っていくと良さそうです。
MACDの形状はそれほど加熱感もなく、仮にこのまま価格が下落した場合には、程よい水準まで下落している可能性があります。
テクニカル的な押し目買いのタイミングとしては時期が良いかもしれません。今週もBTCとETHは買い目線を継続し、押し目買いスタンスを堅持したいと思います。