株主優待で人生を楽しむ、をコンセプトに投資をするカブ主優待ライダーさん。消費を前提にしているため、投資でお金が増えるというより「幸せの権利確定」ができる投資法として楽しんでいるとのこと。そんな、カブ主優待ライダーさんが実際に保有されている銘柄のなかから、9月が権利確定月のお気に入り株主優待を紹介いただきました。また、株主優待投資を始めたきかっけ、今後の投資・資産運用の考え方についてもお伺いしました。
リーマンショック直後の状況に背中を押されて投資を開始
――株主優待投資に興味をもったきっかけや投資のご経験について教えてください。
職場の同僚が「はるやまホールディングス(7416)」の株主優待のことを教えてくれたのがきっかけです。当時はリーマンショック後数年のタイミングだったのでどの銘柄も株価が安く利回りが高かったのが投資を後押ししてくれました。ですので、投資経験年数は13年ほどになりますね。
――株主優待銘柄はどのようにして選定していますか?
配当+優待の利回りが4%以上の銘柄を1つの基準としています。また、最近は優待改悪・廃止可能性の低い銘柄に投資をするように心掛けています。
銘柄 | 銘柄コード | 株価(2023年8月30日終値時点) | 売買単位 | 株主優待取得のための最低単元投資金額 | 株主優待獲得最低単元での株主優待概要(一部抜粋) |
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TOKAIホールディングス | (3167) | 936円 | 100株 | 93,600円 |
(1)天然水(500ml入)(2)天然水宅配サービス(12l入)(3)QUOカード(4)自社グループ食事券(5)自社グループ会員サービスポイント付与(6)自社モバイルデータ通信サービス利用料割引 ・100株以上 自社グループ結婚式場婚礼10%割引券 ・100株以上 自社グループ食事20%割引券12枚 |
ティーガイア
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(3738) | 1,740円 | 100株 | 174,000円 | ・100株以上 1,000円相当のQUOカードまたはQUOカードPay ※6ヶ月以上継続保有の株主のみに贈呈 ※3年以上継続保有の場合、100株以上300株未満の株主には1,000円相当、300株以上は2,000円相当を追加 |
アトム | (7412) | 934円 | 100株 | 93,400円 |
株主優待カードのポイント付与
・100株以上:2,000ポイント ・500株以上:10,000ポイント ・1,000株以上20,000ポイント ※1ポイント1円相当 |
ベネッセホールディングス | (9783) | 1,848.5円 | 100株 | 184,850円 | ・100株以上自社グループ会社商品等 ※自社グループ会社商品を中心とした優待品カタログより1品選択(出版物・通信販売商品・クレジットカードポイント・寄付等) |
ヤマダホールディングス | (9831) | 463円 | 100株 | 46,300円 |
(9月のみ)優待割引券(500円) (3月のみ)優待割引券(500円) |
実際に受け取った株主優待の感想とおすすめポイントをご紹介
銘柄1:TOKAIホールディングス(3167)
■株主優待の概要(一部抜粋):100株以上で、QUOカード、飲料水、格安SIM割引、TLCポイント(WAONに変えられる)など
■おすすめポイント:選択肢が非常に多く、自身のライフスタイルに応じた優待がいただけます。また配当の利回りも高く、隠れ優待(抽選でQUOカードか、もれなくTLCポイントがもらえる)があるのもおすすめのポイントです。
■保有期間と今後の保有予定:5年以上 継続保有予定
■権利確定月:9月/3月
■優待が届く時期: 9月権利分は11月下旬、3月権利分は6月下旬
銘柄2:ティーガイア(3738)
■株主優待の概要(一部抜粋):QUOカードまたはQUOカードPay1,000円分が年2回もらえます。(6ヶ月以上の継続保有が必要)
■おすすめポイント:近年QUOカード優待は廃止を受けやすい優待なのですが、こちらの会社は子会社がQUOカードの運営会社であるため廃止の可能性が低いと思います。また優待を3年以上継続保有することでクオカードの内容が2倍になるのも魅力的な要素のひとつです。
■保有期間と今後の保有予定:2年 継続保有予定
■権利確定月:9月/3月
■優待が届く時期: 9月権利分は12月上旬、3月権利分は6月下旬
銘柄3:アトム(7412)
■株主優待の概要(一部抜粋):コロワイドグループで利用可能なお食事ポイント2,000円分×年2回もらえます。
■おすすめポイント: 優待の利回りが4%超でコロワイドグループの中で一番利回りが高くお得感があります。また、グループ店舗であれば併用が可能なので使えるお店が多いのも魅力的な要素になります。
■保有期間と今後の保有予定:5年以上 継続保有予定。
■権利確定月:9月/3月
■優待が届く時期:9月権利分は12月下旬、3月権利分は6月下旬
銘柄4:ベネッセホールディングス(9783)
■株主優待の概要(一部抜粋):100株以上でカタログギフト3,000円相当が年2回もらえます。
■おすすめポイント:カタログギフトの内容が面白い内容で、自社の商品やサービスが選択出来るようになっているのですが、そこで欲しいものがない時は、他社が発行するカタログギフトが選択出来るようになっています。1,000点近い商品から選択出来るので必ず欲しい商品がみつかると思います。
■保有期間と今後の保有予定:3年 継続保有予定です。
■権利確定月:9月/3月
■優待が届く時期:9月権利分は12月上旬、3月権利分は6月下旬
銘柄5:ヤマダホールディングス (9831)
■株主優待の概要(一部抜粋):3月500円、9月1,000円分の商品割引券がもらえます。(1,000円につき500円利用可能)
■おすすめポイント:5万円以下で投資が出来るのと、配当・優待ともに楽しめるのが魅力的なポイントです。
■保有期間と今後の保有予定:5年以上 継続保有予定です。
■権利確定月:9月/3月
■優待が届く時期:3月権利分は6月下旬、9月権利分は12月中旬
高配当銘柄に投資して、優待銘柄の原資に
――優待銘柄以外の投資についての考え方を教えてください。
優待銘柄以外は特に高配当銘柄に投資をしています。位置づけとしては、新たに優待銘柄を購入するための原資にしています。また幅広い銘柄に投資することでリスク分散にもつなげています。全体の銘柄数は、100銘柄以上。配分としては、優待と配当=7(優待)対3(配当)程度(優待の中には、高配当+優待も含む)
米国の個別銘柄についても興味はあるのですが、為替や税金など色々と考えなければならないことも多く手を付けられていない状況にあります。ただ、米国や世界の株式への投資もポートフォリオにいれていく必要があると考えているので少額ではありますが、最近iDeCoの制度を活用し、米国の指数や世界の株式に連動する投資信託に投資をしています。また、今後新しいNISAのつみたて投資枠で投資信託の積立をしていきたいと考えています。
ただし、基本的には自分が体験出来る商品やサービスを提供している日本企業に投資をすることを第一としています。
――NISA(少額投資非課税制度)の活用状況について教えてください。
個人的につみたて投資は性に合ってなく、たいくつに感じてしまうので個別銘柄の投資にあてています。優待銘柄では節税効果が薄いので、ほぼほぼ高配当株を購入しています。
2024年から始まる新しいNISAの活用方針については、基本的には現在と変わらず高配当株に投資していこうかと考えています。ただ、新しいNISAは積立も併用出来るので資金に余裕があるようなら合わせて米国を投資対象とするインデックスファンドなども選択肢の1つとして考えています。
――投資に関する情報収集法について教えてください。
マネックス証券銘柄スカウター・株探などのポータルサイト並びにSNS等の媒体を活用し毎日1時間~2時間程度銘柄の情報収集を行っています。(決算内容確認、優待変更情報確認、経済ニュース確認等)
――投資・資産運用における目標や今後の投資方針などは、どう考えていますか?
私は「株主優待で人生を楽しむ」をコンセプトに投資を行っています。優待投資は消費が前提の投資でお金が増えるスピードは落ちるかもしれませんが、日々幸せの権利確定が出来るおすすめの投資法であると考えています。最終目標はいつか桐谷さんのように優待だけで生活できるようになりたいです。
※株主優待は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。
※権利確定日によって権利付き最終売買日が異なります。
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。