このところBTCは停滞相場となっており、8月18日から380万円前後を挟んで膠着状態が続いています。この先、ポジティブなニュースとして、ビットコイン現物ETFの承認が期待できる一方で、米政府が史上最大の闇サイト「Silk Road(シルクロード)」から押収したBTCの売却を行う可能性はネガティブニュースとなるでしょう。

中国経済の先行きが不安定なこと、米国の金融引き締め相場もまだ終了の目処が見えないことを加味すると、もう少しの間上値を抑える展開が続きそうです。

また先週金曜日(8月25日)には、米ワイオミング州のジャクソンホール講演で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がインフレ抑制に引き続き意欲を示しました。これを受けてドルが買い戻されている状況です。

引き続き、多くのアセットでドルが強く、BTC/USDを緩やかに下落傾向に導いている状況だと考えられます。

BTC(ビットコイン)、SMA200にサポートされるも下落目線継続

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析から入ります。先週の本コラムから同じ位置、チャート形状もほとんど変わっておらず、本稿執筆現在(8月28日午前)もSMA200にしっかりとサポートされています。

横ばいが続いているためか、SMA30と90の下降速度も少し緩慢になりつつあります。今週後半が、SMA30が400万円を割り込み始めるタイミングかもしれません。レジスタンスラインも405万円付近に引くことができることから、レンジ幅370-405万円、コアレンジ380-400万円を意識していく展開ではないでしょうか。

SMA30と200の間を挟んだ展開の中で、今一度、下方向へブレイクを試す機会があるかもしれません。割り込んだ場合は、350万円サポートラインが意識されることから、個人的にはまずこの水準まで下押しをイメージしています。

【図表2】 BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、BTC/JPY4時間足を分析します。上値も極めて重いことから、新規の買いが入ってはいないように考えられます。

もし仮にすこしでも上昇局面が到来した場合、ファンダメンタルズをリサーチしても材料が見当たらなければ単なるショートカバー要因の可能性が高いでしょう。その場合は、戻りが浅いところから短期的にショートが狙えるのではないでしょうか。ポイントはSMA90が下落してきたあたりをイメージしています。

私自身は今週半ばから後半にかけて390万円前にまで下がってくると予想しています。そのため、そのタイミングからエントリーを狙っていくと良いと考えています。MACDはすでに0.00ラインまで戻り、調整は完了しているため、次の走り出しはトレンド再発生に期待が持てそうです。

もし前述の通り、390-395万円まで上昇し、ちょっとした上値ブレイク後からの下落トレンド転換、および380万円の安値を割り込むような値動きが出た場合は、かなり大きくストップを巻き込みやすくなるでしょう。

個人的にはこの値動きを一番イメージしており、ターゲット350万円を狙っていくにはこの流れが最も動きやすいのではないかと考えています。私自身は中長期的には上昇目線に変わりありませんが、9月中はまだこの戻り売り戦略を主体としてトレードしていく予定です。

今週は浅い戻りを狙ってショートし、一定の下落に備える展開でしょうか。先週に引き続き売り目線継続とします。

ETH(イーサリアム)はSMA30と200がデッドクロス

【図表3】 ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY 日足分析に移ります。BTCに連動する形で変わりはなく、先週と同様にSMA200に上値を抑えられるイメージです。ただ、ここ1週間の値動きを見ていると、SMA200にすら届かない状況からETHもかなり上値が重いと考えます。

またSMA30も順調に下がってきていることから、今週末にはSMA200とデッドクロスしそうです。2本の上値抵抗線が重なるタイミングはより上値が重くなるため、25万円手前まで上昇する局面があればBTC同様に戻りを売れると考えます。

BTCが350万円付近まで下落するシナリオとタイミングに合わせて、ETHは下値のイメージを20万―21万5,000円でイメージしています。