日経平均は32,000円処を維持

3連休明けの東京株式市場は妙な値動きとなりましたが、日経平均は何とか32,000円処を維持している局面です。

決算発表が8月14日で概ね一巡したことから、週半ば以降は市場エネルギーの低下が予想されます。市場の注目がミクロからマクロに移り、米長期金利や為替動向に神経質となる状態が続く公算が大きいでしょう。米ドル/円は1ドル=145円台まで円安が進行しています。しかし、基調が変化しやすい時間帯でもあり、株価指数の反応を見る上で今週は重要な週となりそうです。

プライム市場で今、買いの銘柄とは

さて、2023年プライム市場で一番上昇した銘柄を調べたところ、やはり、ソシオネクスト(6526)でした。2022年12月30日~8月10日までの期間で堂々のトップです。なお、2位以下は順に神戸製鋼所(5406)、エンプラス(6961)、力の源ホールディングス(3561)、リョービ(5851)が上位に入っていました。

2023年はプライム市場全体が盛り上がっているため、上昇銘柄が大半を占めているのですが、今回は下落している銘柄に着目してみました。下落銘柄はプライム市場全体の23%(415銘柄)あります。その中から、まずテクニカル面で、以下の(1)(2)(3)の順で徐々に絞り込みを行いました。

(1)株価が13週移動平均線と26週移動平均線を上回っている→89銘柄
(2)89銘柄で13週移動平均線が26週移動平均線を上回っている→28銘柄
(3)28銘柄で13週移動平均線と26週移動平均線の差が1%未満と小さい→14銘柄。

最後に業績面からシンプルに、今期企業予想ベースで増収・営業増益見通し(無配予想は除く)を条件に入れると、14銘柄からフジシールインターナショナル(7864)、イオンフィナンシャルサービス(8570)、塩野義製薬(4507)、コムチュア(3844)、セーレン(3569)、サカタのタネ(1377)、リゾートトラスト(4681)、ジェイリース(7187)の8銘柄に絞ることができました。

すでに株価が上がった銘柄は買いたくない、とはいえ弱々しい銘柄も買いたくない、と思っている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。ただし、あくまでも私独自の選定方法ですので、実際の投資は自己判断で、お取り扱いにはご注意ください。