米メタ・プラットフォームズ[META]が7月26日に発表した2023年4-6月期決算は、売上高が前年同期比11%増の319億9900万ドル(約4兆4900億円)で、6四半期ぶりの2桁増収だった。

インターネット広告12%増収

2022年は景気減速が主力のインターネット広告事業への逆風となったが、2023年に入り2四半期連続の増収を達成した。純利益は同16%増の77億8800万ドル(約1兆900億円)で、7四半期ぶりに最終増益を確保した。

全体の98%を占める広告事業の売上高は314億9800万ドルで、前年同期から12%増加した。マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は同日の決算説明会で、「私たちのアプリでは引き続き強いエンゲージメントが見られる」と説明した。

同氏は、「Llama 2」(大規模言語モデル)や「Threads(スレッズ)」、「Reels(リール)」、新しいAI(人工知能)製品、今秋発売の新端末「Quest 3」などを挙げ、「最もエキサイティングなロードマップを用意している」とも述べた。

グループ全体のサービスの2023年6月における日間アクティブ利用者数は30億7000万人で、前年同月から7%増えた。SNS(交流サイト)「Facebook(フェイスブック)」の日間アクティブ利用者数は20億6000万人で同5%増加した。

メタバース事業4割減収、赤字拡大

主力のインターネット広告とアプリ関連サービスを合わせた「Family of Apps(ファミリー・オブ・アプス)」事業が伸びる一方、次世代コンピューター基盤として投資を続けているメタバース関連事業「Reality Labs(リアリティー・ラボ)」は振るわない。

2023年4〜6月期のReality Labs事業の売上高は2億7600万ドル(約388億円)で前年同期比から39%減少した。営業損失は37億3900万ドル(約5250億円)で、赤字額は拡大した(前年同期は28億600万ドルの赤字)。

スーザン・リーCFO(最高財務責任者)は決算説明会で、2023年における同事業の営業赤字は前年比で大幅に増える見通しだと説明した。「拡張現実(AR)および仮想現実(VR)分野での継続的な製品開発と、エコシステムをさらに拡大するために投資を続ける」(リーCFO)とした。

 

2023年6月末時点の従業員数は約7万1500人となり、1年前から14%減った。メタは2023年3月、約1万人の従業員を追加削減すると発表した。2022年11月には当時の従業員の約13%に当たる1万1000人超のレイオフ(一時解雇)を明らかにしており、2回目の大規模解雇に着手した。2023年のレイオフ計画では、すでに約半数を削減したという。

メタの1株利益は2.98ドル(前年同期は2.46ドル)となり、市場予想(2.91ドル)を上回った。2023年7〜9月期の売上高は320億〜345億ドル(約4兆4900億〜4兆8400億円)を見込む。メタバースに対する懸念が残る一方、広告回復の決算報告を受け、メタの株価は7月26日の米株式市場の時間外取引で一時終値から8%超上昇した。

※1ドル=140.4円で換算