BTC(ビットコイン)は一時450万円まで上昇した後、急落しました。6月30日、SEC(米証券取引委員会)がブラックロックなどが提出したビットコイン現物ETFの申請書類を返却したと報じられました。そのことが嫌気され下落しました。SEC側の説明によると、「監視共有協定」に関する指摘で、具体的にどこの取引所を利用して価格を生成するかなど記載内容が不十分だったとしています。申請を拒否したというものではないようです。

今週も前半は、少しだけ調整が入りそうです。しかし、BTCは少し買われ過ぎ傾向だったこともあり、よい調整の機会となるように感じています。

BTC(ビットコイン)、425−450万円レンジでしばらく推移か

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足から分析していきます。

411-413万円付近のサポートラインを突破し、この10日間ほどは425−450万円のレンジで推移しています。日足ですと、小動きのように見えますが、このレンジ内で価格が激しく変動しました。30日(金)の報道後、430万円近くまで急落し、その後440万円を挟んでようやく落ち着いた値動きになっています。

SMA30(1ヶ月移動平均線)はまだ400万円以下で推移しており、サポートとしてはまだ距離が遠い状況です。サポートラインが位置する411万円以上まで上昇するには、あと3−4日営業日程度の時間が必要となるでしょう。

仮にあと4日程度、現状の価格帯で推移しますと、SMA30が411万円のサポート付近まで上昇してくるでしょう。その場合、より値固めが確実なものとなりそうです。テクニカル的に買い場として機能するように思います。

日足レベルでは先週に引き続き、このサポートラインを意識した押し目買いの展開を予想します。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

4時間足に時間軸を落とします。

SMA90が上昇しており、本日中に425万円を超えそうです。調整が入ったとしても、この価格帯で再度サポートされる可能性が高そうです。4時間足ベースではこの価格水準から追加の買いを入れる準備をしておくとよいのではないでしょうか。

またMACDは0.00付近まで下がってきています。よって、4時間足ベースだけで考えますと、マーケットはニュートラルです。ブレイクした方向に再度トレンドが発生しそうです。

次の高値ブレイクはテクニカル的に上昇トレンド再開の合図になるかもしれません。日足レベルでの押し目は411−415万円で考えていますが、4時間足ベースでは425万円手前とします。

今週は二段構えで買いトレードを意識してマーケットに臨む予定です。

ETH(イーサリアム)、徐々に堅調地合い

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。

BTCに連れる形で上昇しました。円建てでは年初来高値を更新する可能性が出てきました。ドル建てですと現状は1,950ドルですので、まだ年初来高値の2,142ドルまで約10%程度距離があります。

2,020ドル付近に5月の高値のレジスタンスラインを引けます。円建て(1ドル=145円)で換算しますと、およそ29万3000円付近になります。よって、今週はこの価格付近まで上値を伸ばす可能性も考慮したいと思います。

私はしばらく保有していたETHポジションをこの水準で半分程度、手仕舞いすることを検討しています。再度、押し目買いを狙うか、BTCトレード用の資金に移動する前提で考えています。

日足レベルでのテクニカルサポートは、並行チャネルレンジ上限ポイントと、SMA30、SMA90のラインになります。よって、おおよそ26万円前半が重要サポートポイントとなりそうです。この水準まで下落する場合は再度買いで入る予定です。

BTC、ETHともに、今週も買い目線を継続しつつ、前述の価格ポイントを意識したいと思います。